二十四節気の立秋に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

コバギボウシの群生でクマバチの盗蜜現場をgetしました

2009年8月7日(金)

立秋の今日、田島ヶ原サクラソウ自生地に着いた6時30分頃には上空に青空が広がり始めた。そして8時頃には真夏の太陽が照 りつけじりじりと暑さを感じたが、しばらくしてまた雲が広がってしまった。
日中は雲が多く、夕方にはさいたま市にも大雨洪水注意報が出る、天気が目まぐるしく変化する一日だった。

自生地では駐車場側から入ってすぐのウマノスズクサも花をつけ始め、シオデは先日来緑色の大きな実をつけ、ヌマトラノオ も花をつけている。そしてシロバナサクラタデ、コバギボウシも満開の盛況だ。

コバギボウシの群生にクマバチが来ていた。2pくらいのずんぐりした体形のくせに結構アチコチマメに飛び回る。でもよく見る と決して花の中には入らない。花の根元にとまるのを繰り返している。
ミツバチ科で花の蜜を食用にしているが、花粉は媒介せず、花の根元に穴を開けて蜜だけを頂戴している。コバギボウシにとって は蜜だけ持っていかれる迷惑千万な盗蜜者なのだ。
ツユクサに来ていたマメヒラタアブは結実性を持つ長く伸びた地味な葯に止まっていたが、花にとってはこうゆう虫こそウエルカ ムなのだろう。

コバギボウシにクマバチ ツユクサにマメヒラタアブ
コバギボウシの蜜を盗むクマバチ ツユクサの完全雄しべにとまるマメヒラタアブ

ヒルガオは相変わらず自生地のそこここで花をつけ広く開けた所には群生している。
鴨川沿いにはキンミズヒキが高い花茎に鮮やかな黄色の花をつけ、クサギが満開で名前と反対の芳香を放っている。クララが花の 盛りを何者かに採られてしまったせめてもの抗議のように小さな実を2つつけていた。そしてキクイモが一輪だけ咲いていた。

ツルフジバカマ ヌマトラノオ キクイモ
夏から秋に咲くツルフジバカマ 花付きが疎らなヌマトラノオ 自生地でたった一輪のキクイモ
ミズタマソウ ツルマメ ママコノシリヌグイ
全てが2数性のミズタマソウ 花一輪が大家族に変るツルマメ 名が恐ろしいママコノシリヌグイ
ユウガギクは自生地の全ての通路際にまんべんなく花をつけているが、群生というほどのものはない。 8月に入ってようやくアブラゼミの羽化が多くなり、今朝も方向も見ず慌てて飛び立って私にぶつかってくるのがあった。 8月1日に初めて見られたツルフジバカマが3〜4個所でクサフジより一回り大きな赤紫の花の房をつけていた。そしてツルマメがそ れこそ1輪、小さな薄紫の花を咲かせていた。
また、あのセンニンソウが咲き始め、たくさんの蕾をつけている。ミズタマソウも小さな清楚な花をいっぱいに付けて通路際をい ろどっているが、ここ自生地のミズタマソウは可愛くていい。そしてまた、ママコノシリヌグイも可憐な花をつけていたのが今日 立秋のサクラソウ自生地風景だった。