二十四節気の大雪に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

ハンノキもクヌギもそれぞれに様々な冬景色です

2010年12月7日(火)

オオニシキソウ
午後になってもまったくの無風で小春日和を通り越して春のような6日、鈴木宗男が収監された。
食道がんの手術を受け体力も回復したようだが、元国会議員の収監にしてはマスコミの取り上げ方が大きかっ た。国会が閉会して記事も少ない時期なのだろうが検察と裁判所には非を鳴らしてもマスコミに対する批判はピタッと止めた事が少 なからず影響して殉教者的演出が可能になったようだ。
旧志木街道の堤にオオニシキソウ(トウダイグサ科)が一株あり、赤い刮ハが冬日を受けて輝いていました
大雪の7日は今迄続いた暖かさが少し寒くなるとの予報だったが穏やかなとても大雪とは思えない一日だった。

7日は旧友との集まりで、サクラソウ自生地に行ったのは8日の午前中になってしまった。相変わらずの好天 で荒川堤防からは富士山がくっきりと展望できた。
富士山
浦和ゴルフの荒川堤防上から展望した富士山。左右には青い山並みが続いているのが見えます

サクラソウ自生地
ユウガギク ヨモギ
実をつけたままのユウガギク 春先のヨモギとは180度違います
冬景色の自生地は観察路の両縁に褐色の茎と実だけになったユウガギクが佇み、ヨシやオギが倒伏した所には ヨモギがツル植物と共に黒褐色に変色して冬日をいっぱいに浴びていた。
自生地の樹木のほとんどを占めるハンノキ、クヌギが木によってそれぞれ佇まいが違う。ハンノキは褐色の実 と雄花序をたくさん付けている木があると思うとまだ葉をつけている木があり、ほとんど何も付いていない木もある。クヌギは並ん で生えていながら何もついていない木とまだ枯葉を多くつけている木そして枝いっぱいに大きなドングリをつけている木もあった。
ハンノキ クヌギ
緑の葉をつけているハンノキ。円内は樹皮 手前はすっかり葉を落とし後ろは枯葉のクヌギ

鴨川べりではニシキギ科のマユミがたわわに淡紅色の実をつけていた。4稜がある1pくらいの刮ハは大半が裂 けて橙赤色の仮種被に包まれた種子をのぞかせていた。そしてヒガンバナが線形の長い葉を豊かに茂らせて太陽を一身に浴びていた。 他の植物が葉を落とす時期に緑の葉を茂らせて養分を鱗茎に貯える。お彼岸の一時、鮮烈な赤い花を咲かせる準備に今から余念がない。
マユミ ヒガンバナ
枝がが丈夫でしなうので弓を作ったのが名の由来 木々は葉を落とし遮るものはまったくありません

大雪(たいせつ):12月7日頃。陽射しが弱まり本格的な冬を迎える冬枯れの季節というが、今年は陽射しが暖かい 日が続きとても本格的な冬を迎える時期とは思えない。