二十四節気の霜降に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

田島ヶ原サクラソウ自生地の指定名称はケというが・・・

2011年10月24日(日)

記念碑
今回初めて田島ケ原サクラソウ自生地の指定名称のケが大文字と知らされた。戦場ヶ原、尾瀬ヶ原、弥陀ヶ原など何々ヶ原の名称は普通小文字なのにどうして田島ケ原だけが違うのか不思議だった。
記念碑のヶ
1957(昭和32)年に指定名称を「土合村サクラソウ自生地」から「田島ケ原サクラソウ自生地」に改称した時の表記が大きいケだったようだ。それ以前の田島ヶ原の表記について大文字との説は無いようだし、妙なのは9年後に設置したシンボル的な存在の国指定特別天然記念物の石碑のヶが小さい事だ。
そうこだわる事ではないかも知れないが固有名詞だけに一貫性があって当然だが、いわゆる役所言葉的な表現の指定名称と一般的な呼称との違いの典型なのかもしれない。
役所関係の書類などはケで、パンフレットなど印刷物の一般的な表記はヶにするのが自然という事を特別天然記念物の碑が示しているような気もする。

道路標識
サクラソウ自生地を中心にして1984(昭和59)年に開設された桜草公園の名称もおかしい。公園自体は漢字で桜草公園が正式名称という。
でも国土交通省の大きな道路標識も国際興業のバス停も「さくら草公園」だ。
表記が違うからと間違える事はなさそうだが、どうして固有名詞を大切にしないのかこれも不思議だ。

ユウガギク レモンエゴマ
クレーターのような所から出ているのが冠毛 レンモンエゴマの稜のある茎の両面は異なります
観察路の両側は相変わらずユウガギクとチカラシバが繁茂しているが、両者とも実を付け始めている。
レモンエゴマも花は終りすべて実になっているが、見る方向によって卵円形で急に先が尖り長さ5oくらいの苞葉の側と長い毛に囲まれた果実の側とが分かれている。花が片方に偏って付く証左だ。萼が伸びて果実を包み込んでいる底には4分果があるという。

クコ
枯葉色の花も クコの実も
薄紫の花と枯葉色の花 緑色の実は熟すと赤色に変化
クコが花を付けていた。薄紫色の花は枯草色に変色しているのをよく見かけるが面白い現象だ。
クコ(枸杞)はジャガイモやトマトと同じナス科の落葉低木で、名は漢名の音読み。土手や林縁など日当たりのよい所に多く、荒川堤防でもよく見られる。刈られてもすぐ伸びてくるが、次の除草までに開花して果実を付ける早技はできないようだ。
葉はおひたしやご飯に炊き込んでクコ飯にし、実で作ったクコ酒は滋養強壮になるという。
漏斗型の花冠は上部が5裂し花径約1p、雄しべ5、雌しべ1。

種子達
午前中に河川敷の田んぼなどを歩いてきたのでそのまま長靴で自生地を歩いた。
ほとんど除草をしていない鴨川沿いの通路を歩いたら長靴の上を締めるひもが果実で満艦飾になってしまった。ほとんどがキンミズヒキだったがコセンダングサ、アレチヌスビトハギ、チカラシバの種子もあった。
鴨川沿いの斜面にカントウヨメナが咲いていた。河川敷の農道などはカントウヨメナが多いが自生地内はすべてユウガギクのなのでなんとなく愛おしいような気持ちだった
ヤブツルアズキの長い豆果もアチコチで目立っている。カナムグラは雄花はほとんどが花粉を飛ばし終わったようで雌株の台頭が目立ちすでに受粉して赤色に変わっているのも多く見られる。
カントウヨメナ カナムグラ雌花 ヤブツルアズキ豆果
カントウヨメナ カナムグラ雌花 ヤブツルアズキ豆果

霜降(そうこう):10月23日頃、今年は24日。朝夕の冷え込みが増し山里では初めて霜が降りる頃という。今日は曇天で朝の冷え込みは強くなかったが、寒くなったと思うと暑かったり気温の変化が目まぐるい。バンコクが浸水の危機だ。