二十四節気の雨水に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

サクラソウの芽生えは遅かった昨年よりは早そうです

2013年2月18日(月)

サクラソウの芽生え
2月7日の気象庁の今春の桜の開花予想は関東甲信から北海道は平年並みの見込みで、開花の遅かった昨年より1週間ほど早まりそう だという。
自生地のサクラソウの芽生えも今日雨水の時点で昨年よりは確実に早そうだ。
毛やしわのの多い若草色がサクラソウの芽生えで、まっすぐ上を向いた赤いのがノウルシ。この写真ではノウルシは珍しく一つだけ しか見られないが、多くの所で地表の浅い所に太く木化した根が横に伸び、たくさんの赤い芽を群生させている。

自生地は遠目には褐色の世界だが、よく見るとノウルシ、ノカラマツ、アマナ、ノカンゾウなどの芽出しは全域で見られる。
ハンノキはもう花粉を飛ばし 終わったようだが、アカメヤナギやクヌギそし て土手の上のヤマグワは小さいながらもしっかりした冬芽をつけ春に備えている。
ノカンゾウ ノウルシ アマナ
ノカンゾウ ノウルシ アマナ
フキ ツグミ アカメヤナギ
フキ ツグミ アカメヤナギ
今朝は7時30分頃行ってみたが、珍しい野鳥は見られず、ツグミとムクドリくらいで期待外れだった。

E区は2重柵
鴨川側の通路の外柵修繕工事は遠目には終わっているように見えたのに、観察路が通行止めになっているので、河川敷に回ってみた。 第2駐車場側の外柵修繕工事のお知らせには工事期間は2月28日までとなっていた。
何が終わっていないのか河川敷から南観察路近くに上がってみると川側の外柵工事は全域で終わっているようだった。
でも新しい柵の周囲はヒガンバナの大株だけが残され、ほとんどが整地されてしまった。さらに 驚いたことにE区の自生地の柵の外側にも2重に新しい柵ができていた
右の写真は従来からあった文化財保護課の柵に並行して新しく2重に柵が設置された。

鴨川側通路
この鴨川側の通路は桜草公園の敷地で、サクラソウ自生地の文化財保護課の管轄ではない。お役所の縦割りを象徴したような2重柵 にあきれて、さいたま市都市局南部都市公園管理事務所にTELしてみた。
斜面になっている一部のところが危ないので以前もあった柵を延長したという。夏になってヨシが茂ったら危ないなどと現実を知ら ない机上の空論を言う。
第2駐車場からの鴨川沿いの通路。手前が公園管理事務所が設置した防護柵。向かいの柵は文化財保護課が設置した防護柵。
結局取り外すには手間も費用も掛かるので取り敢えず矛を収めた。

桜草公園とサクラソウ自生地は同じ所にありながら市の管轄部署が違うので問題が多い
市民の立場からはバカげたことばかりで、個々に話すとお互い分かっているような事を言うが現実は常にそうはならない。
もう一つ複雑なのは桜草公園の日常の管理は市の外郭団体の(財)さいたま市公園緑地協会が請負っている事だ。

雨水(うすい):2月18日頃、雪や氷がゆるみ雨になる季節。厳しい寒さの中にもそこはかとなく春の足音が聞こえる時。今年は朝方は 青空が広がっていたが次第に雲が多くなりはっきりしない一日だった。