二十四節気の寒露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

さながらユウガギクの里のように咲き乱れていました

2014年10月8日(水)

冠水した中のユウガギク
2014年10月8日の寒露は青空が広がり爽やかな天候だったが、直射日光は真夏の陽射しだった。
自生地はさながらユウガギクの里だったが、台風18号の影響で中央付近を中心に冠水し、深い所は30p位もあった。念の 為に履いていった長靴が威力を発揮した。
左の写真は冠水した観察路際に咲くユウガギク
月蝕
夜は珍しい皆既月蝕で、雲が心配されたが幸いにもベランダから観測できた。
地球の大気によって太陽の光のうち波長の長い赤系の光が屈折・散乱されて本影の中に入るため、皆既月食でも通常、 月は真っ暗にはならず暗い赤色(赤銅色)に見える。(Wikipedia) 10月8日20時21分撮影

観察路を彩るユウガギク
ユウガギクが観察路の両側に 咲き乱れ、さながらユウガギクの花の里の感じだった。今年は観察路の中央だけを歩くようにロープを張ってあるので、花を傷めずに鑑賞し やすいし、保護にもなっている。
特に北観察路、南観察路の公園側が見事だ。色々工夫しながら撮ってみたが目で見た素晴らしさの半分も写し撮れていない。
ユウガギクの花々
ユウガギクの花と冠毛
ユウガギク(柚香菊)は地下茎を横に伸ばしてふえる多年草。茎は上部で多数分枝する。花は直径約2.5p、白色でわずか に淡紫色を帯び、色や花弁の幅や数も変化が多い。冠毛は長さ約0.25o。痩果は長さ2〜3oの倒卵形。

コメナモミ
前回初めて見られたコメナモミが舟の操舵機のような面白い花をつけ、レモンエゴマが大きな葉の上に花穂を立てていた。
レモンエゴマ
アキノウナギツカミは上半分が淡紅色の花をつけ、アキノノゲシやキンミズヒキは花と痩果が見られるようになった。 カナムグラの雄花序は台風でほとんどが葯を飛ばされ、代わりに雌花序が蔓をもたげて目立ち始めた。
キタテハ アキノウナギツカミ ツマグロヒョウモン
キタテハ アキノウナギツカミ ツマグロヒョウモン

寒露(かんろ):陰暦9月の節で、寒露とは霜になりそうな冷たい露の意。ツバメなどの夏鳥やツグミ、ガンなどの冬鳥の 渡りが盛んになる。柿や栗などの収穫期に当たり、菊の花が盛りになる。今年は真夏のような日が降り注いで暑いくらいだった。