二十四節気の寒露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

台風23号の影響で強風が吹き荒れました

2015年10月8日(木)

2015年10月8日の寒露は台風23号の影響で空は青く澄み渡ったものの強風でヨシやオギの穂は大きく波打っていた。 自生地の観察路の両側はユウガキクの白い花に覆われていたが、 吹き抜ける突風に千切れるくらいに揺れ動いていた。
白いオギの穂波 風に揺れるユウガギク
オギの穂波の白さが目立つようになった自生地 千切れるくらいに揺れるユウガギクたち
風になびくオギの穂
風が強まるたびに右に左に大きく揺れるオギの穂波

スズメバチの巣のかけら
スズメバチが盛んに飛び回って長い間入れなかった北観察路の鴨川寄りは通行止めは解除されていた。職員さんに聞くと9月末に専門 業者が入りスズメバチを駆除したようだ。
スズメバチ
木の根元には駆除に使用したらしい石灰などに混じって大きな巣のかけらがたくさんあった。巣があった木の穴を覗くとかなり大きく 奥深い。穴を埋めないと来年また巣を作られそうだがどうなのだろうか。
モンスズメバチ(紋雀蜂):特にセミを好みの獲物とする。働き蜂は2.5センチ前後の大きさで、スズメバチとしては小型〜中型の種類で、 腹部の波を打った黒と黄色の縞模様が特徴。
スズメバチの巣は、材料は枯れ木からかじり取った木の繊維を唾液のタンパク質などで固めたもので、一種の紙の ようなもの。天井裏や樹洞といった閉鎖空間に外被の下部が大きく開口した巣を作る。

レモンエゴマ
レモンエゴマやコメナモミ、アキノウナギツカミも見られるようになったが、アキノノゲシ、ツルフジバカマは盛りを過ぎて果実が 見られる。
ツルマメ、ヤブツルアズキは豆果だけになり、アカネはまだ青い実が見られた。ヤブマメは花も無かったようだ。
キツネノマゴ
桜草公園ではキツネノマゴが花盛り。普段はそう多く開いていないが、今日は目いっぱい花開いていた。イヌタデも赤い穂を盛大に 付け、強風を他所に地上は花盛りだった。
風が強くて写真が撮りづらい上に、愛機がレンズエラーで使えず、スマホの写真なので不鮮明なのをお詫びします。

寒露の自生地模様はさいたま市市民活動サポートセンター田島ケ原サクラソウ自生地を守る会のホームページ からもご覧いただけます。

寒露(かんろ):台風23号は太平洋上を北上して、関東東北で強風を吹き荒れ、北海道では低気圧に変わったものの大きな被害を もたらした。今回の台風は超大型で日本列島をすっぽり包み込むような強風域をもっていた。天災はどんどん大型化して恐ろしいほどだ。 2015年10月10日作成