二十四節気の春分の日に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

今年のサクラソウの初咲きは16日だったようです

2016年3月20日(日)

ノジスミレ
2016年3月20日の春分の日は朝方は雲が多かったが、次第に青空が広がり堤防に上がった辺りで日が射してきた。
自転車道
日曜日だったのでツーリングの自転車が多かった
お墓参りにも行く予定だったので、朝からの強い北東の風はアゲインストできつかった。
土屋築堤は3分の2くらいはできたようで、遠望すると新しくかさ上げした部分はまだ土色の裸堤防で、5メートル高くした部分は下 の緑色の以前からの堤防と同じくらいの高さに見えた。
土屋築堤
左端の黄土色の台形部分がかさ上げした堤防の断面で、右に伸びる土色と緑の帯がノリ面
ホトケノザ白花 ヒメオドリコソウの群生
以前に白花ホトケノザが群生した所の近くに咲いていた 盛土が終わったノリ面に群生するヒメオドリコソウ

12時30分過ぎに着いたサクラソウ自生地は緑が一段と多くなってA区の真ん中あたりは白くなっていたのはアマナの群生だった。 アマナが全域で花を咲かせていたが、花も大きく一番の盛りだった。一方ヒロハアマナは咲いてはいるようだが大きな株は見当たらず、もう終わりなのか もしれない。
きれいに伐採された木々
驚いた事に元駐車場と自生地の間の樹木がすべて伐採されていた。ケヤキなどは切株の直径が120p以上ある巨木でシンボル的存在 だったが、何の未練も無く切られてしまった。
保存管理計画の会議で提議されたのは芝生公園と自生地の間のトウネズミモチ、トベラ、マルバシャリンバイなどの植えられた木々 を伐採すべきという事で、ここの自然発生的な木々では無かった。
年度末の予算消化のためとしか思えないこの伐採は元に戻せないだけに罪は重く、事は重大だ。
ケヤキ、エノキ、クヌギ、ワシュロ、トウネズミモチ、トベラ、マグワ、ムクノキ、ユキヤナギ、レンギョウ、ニワツクバネウツギ、 オオムラサキが全てきれいに伐採された。
円内はケヤキの切株の断面
錦乃原桜草園ではサクラソウはポツンポツンと咲いていたが、いつも最初から咲く花壇にあまり見られなかった。
自生地のサクラソウの初咲きは3月16日だったようだが、今日は石碑近くに一株確認できただけだった。第2次指定地にも補完地にも 複数の花が見られた事を考えると第一次指定地のサクラソウは衰退期に入っているような気がする。
サクラソウ 錦乃原桜草園のサクラソウ
一輪花開いていたサクラソウ 錦乃原桜草園のサクラソウは色が濃いものが多い
1962(昭和37)年に開設された浦和ゴルフ倶楽部の敷地のサクラソウは工事に先立って1961年4月に市民の手によって移植された。 耕作地跡に移植されたサクラソウはピンクの群落になって長い間バス停付近から開花を知らせてくれた。
それが2〜3年前から見えなくなった。クローンの寿命だったのだろうか。
第2指定地のサクラソウ 補完地のサクラソウ
第2指定地に咲いていたサクラソウ 補完地で花開いていたサクラソウ
東京の桜の開花宣言はは3月21日で、平年より5日早く、昨年より2日早い。週末にかけて寒さが戻るので開花はそう早くは進まず、 見頃は27日過ぎという。

春分の日のの自生地模様はさいたま市市民活動サポートセンター田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の ホームページからもご覧いただけます。

春分の日(しゅんぶんのひ):春のお彼岸の中日。この日は先に青葉園に行き、最後にサクラソウ自生地を訪れた。ヒロハハナヤスリ、 ヒキノカサはB区で見られたがまだほんの走りだ。ジロボウエンゴサクもようやく一株見られただけだった。反対にノジスミレは観察路脇に多く見られた。  2016年3月30日作成