二十四節気の小寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

11日の草焼きを控えて8〜9日の雨は無情です

2017年1月5日(木)

富士山
前日の11月中旬並みの暖かさから最高気温は2℃低くなり、風速10メートルの北風が吹くので体感温度はかなり下がると の予報通り、陽射しはあっても寒い、まさに小寒の1月5日だった。
自転車で走り出すといきなりアゲインストで出鼻をくじかれた思いだった。
でも空は広く晴れ渡っていたので、富士山がきれいに見えるのを期待して浦和ゴルフの所から堤防にあがった。写真に 気を取られると風で自転車を倒されそうになるほどだった。

自生地では11日の草焼きの準備万端終わっていると思ったが、柵の周囲や樹の周りは前回12月21日の冬至の時とほとん ど変わらなかった。
中央観察路付近
もっとも昨年も小寒の時には何も作業は始まっていなかった。今年は最終の仕上げだけなので直前で十分なのだろう。 業者による刈り取りをする予定の補完地もまだそのままだった。
A区の駐車場側から自生地を望む
上はA区の駐車場側から自生地、右は横堤より中央観察路付近を望む

現在自生地で多少なりとも生きているのが感じられるのはハンノキの花序と小さなアカハナワラビだけだ。
ハンノキ アカハナワラビ
ハンノキは尾状の花序を風に揺らせています アカハナワラビの胞子を飛ばし終わった胞子葉
アカハナワラビはハナヤスリ科ハナワラビ属の多年生冬緑シダ植物。低山〜山地の林床、林縁などに生育する。根茎は短く、 直立し、年に1枚の葉を出す。葉は高さ20〜50cm、担葉体は短く、長さ1.5〜6cm、無毛。栄養葉の柄は長さ3〜13cm。栄養葉の葉身は3回羽状に 分岐し、長さ、幅ともに約10cm、草質。寒さで紅葉する。

コカモメヅルは既に 白い種髪をつけた種子は飛ばし終わり、莢の艶のある内側を見せていた。 トモエソウも小さな黒い種子をほとんど散布し終わって殻だけが残っている。
コカモメヅル トモエソウ
コカモメヅルは既に種子を飛ばし終わっています トモエソウも小さな種子を散布し終わっています
ユキヤナギ カラタチの実
ユキヤナギが寒さに紅葉していました カラタチは実と鋭い刺だけをつけています
荒川彩湖公園の駐車場の周囲に植えられているカラタチはミカン科カラタチ属の落葉低木。原産地は長江上流域。日本には 8世紀頃には伝わっていたとされる。カラタチの名は唐橘(からたちばな)が詰まったものという。花と果実には芳香があるが、果実には種が多く 、また酸味と苦味が強いため食用に適さない。葉はアゲハチョウの幼虫の食草。

小寒(しょうかん):お正月から青空が広がり比較的暖かな日が続いたが、小寒の5日は北風が強く冷たい一日だった。今日 から大寒の終りまでの約30日間がいわゆる寒中だ。 2017年1月9日作成