二十四節気の小満に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

サクラソウ自生地では柳絮が風に舞っています

2017年5月21日(日)

中央観察路
2017年5月21日の小満を中心に前後3日間は真夏の暑さだった。最高気温は32度くらいまで上がったようで自生地に2時間ほどいたら全身 汗びっしょりになってしまった。
ヨシやオギがかなり大きくなって左右の見通しは効かなくなり、花らしい花はほとんど見られず、ハナムグラが見られるくらいで、サクラ ソウは全く見られず、去年多く見られたミゾコウジュは自生地内では気づかず、かろうじて中央観察路を出た駐車場の縁石の所で花を付けていた。

マルバヤナギ
リュウジョUP
マルバヤナギの近くではフワフワと小さな真綿みたいなものが飛んでいた。柳絮だ。約4oの刮ハは完熟すると2つに裂け白い綿毛の付いた 種子を風に乗せる。多い時には木の下周囲が淡雪が積もったようになる。
柳絮には舞い飛ぶという意味もある。そして「柳絮の才」とは非凡な才女のたとえという。

マユミ
今年はマユミが1pくらいの小さな花を満艦飾に付けていて、木全体にあふれるほどだった。イボタノキ、サイカチも花の盛りだったが、 マユミには多くの甲虫が来ていた。蜜が多いのだろうか?
イボタノキ
アシナガコガネ ホソハナコメツキ
アシナガコガネ ホソハナコメツキ
アシナガコガネ ミドリキンバエ
アシナガコガネ(?)とミドリキンバエ
甲虫類(鞘翅目) 昆虫の中で最も種類数の多いグループで、日本だけでも約7000種がいる。大きな特徴は体全体が キチン化して硬い事。中でも翅鞘はその下に薄い膜状の後翅と腹部を覆って鎧の役目をしている。左右の翅鞘は背中の中央でぴたりと会合する。
キチン(chitin) 節足動物の表皮を形成する窒素多糖類。軟体動物など多くの動物の皮膚や貝殻様硝子膜質系生物膜質形成物と しても存在する。水、有機溶媒に不溶。酸およびアルカリに対しても強い抵抗力を示し、体の支持、保護の役割を持つ。(ブリタニカ)
翅鞘 鞘翅に同じ。昆虫類の一部の分類群で見られる翅の型の一つで、前翅がキチン質化し、硬くなったもの。

小満(しょうまん):太陽の光を浴び万物がすくすく成長していく季節。七十二候は「蚕起きて桑を食む」「紅花栄かう」「麦の秋 至る」ナナホシテントウなどテントウムシが多く見られ、さくらんぼ、メロンなどが旬。  2017年6月18日作成