二十四節気の立夏に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

今年のサクラソウの種子には大いに期待です

2018年5月5日(土)

2018年の立夏は5月5日。こどもの日(端午の節句)と毎年ほとんど同日だ。3日前の5月2日は雑節の八十八夜で立春から数えて87日目、いよ いよ夏の訪れだ。
サクラソウ
今回大いに心強かったのは第1次指定地でもサクラソウ の大きな刮ハが見られたことだ。
サクラソウの刮ハ
左の写真のサクラソウの花びらの傷はポリネーターが止まった跡でしょうか?
上は9個の刮ハがどれも大きく実っています。健全な種 子が多く育つことを祈るばかりだ。
4月19日には補完地でサクラソウの花から花へ吸蜜して回るハチを目撃して感動した。今までたまにハチをを見てもサクラソウには無関心 のようで、すぐに視界から消えた。
10年来の快挙で大いに心強い思いをし、今シーズンの刮ハに期待し、多くの健全な種子を願う気持ちで一杯だ。

近くの桜に営巣したコゲラがどうなったか興味があって、着いた時と帰る前に見に行ったが今日は姿が見られなかった。
今年も青空が広がり風もなく気温が26℃まで上がり夏日の好天だった。いつもならチョウジソウが花盛りでアマドコロやレンリソウの花も 見られるが、今年は全てが早く、アマドコロはもう花はなかった。
18石碑風景 17石碑風景
2018年5月5日の石碑とB区風景 2017年5月5日の石碑とB区風景
オギの伸びは本当に早い。左上が今年の写真だが田島ケくらいまででそれ以下は隠されてしまっている。右上の去年は特別天然記念物石碑 がかなりの部分見えていた。そして一時自生地のアチコチで見られたハナウドの白い大きな傘のような花序も今年は見られない。

希少種の価値としては田島ケ原サクラソウ自生地随一の絶滅危惧TA類(CR)の トダスゲが果胞を膨らませている。 マメ科のレンリソウは見易いように誰かが観察路に出したようだ。 クサノオウは鴨川側で多くの花を咲かせ実を付けていた。
トダスゲ レンリソウ クサノオウ
トダスゲ レンリソウ クサノオウ
ヒメウラナミジャノメ ツマグロヒョウモン
ヒメウラナミジャノメ ツマグロヒョウモン

立夏(りっか):5月5日は5節句の端午の節句で現代ではこどもの日になります。立夏はほとんど5月5日なので、二十四節気の内では影が薄い 感じです。事実今年も息子と娘の家族が来て賑やかなこどもの日でした。 2018年5月8日作成