二十四節気の立冬に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

立冬とはとても思えない暖かな自生地でした

2020年11月7日(土)

40号線堤防
2020年11月7日の立冬は前日より4℃も高い暖かい一日だった。正門から入った40号線の堤防は小型化したセイタカアワダチソウが繁茂し ていた。
コセンダングサ
A区の対面辺りはコセンダングサの群生地でシジミチョウが吸蜜に来ていた。土曜日とあって駐車場は満員の盛況だったが全て芝生公 園目当てだった。

第1次指定地ではユウガギクが、群生している所は無かったが、まんべんなく花が見られた。
ユウガギク
ヒラタアブ
ハナグモ
キタテハ

ジョロウグモ
この季節になるとジョロウグモが目立ってくる。よく似た大型のコガネグモは夏の終わりには産卵し死んでしまう。今日はバッタの大物を 捕らえたのが見られたが、すでにぐるぐる巻きにして網の中央にもってきていた。でも近寄ったら何となく横取りされてなるものかというような雰囲気を感じた。
バッタとジョロウグモ

マユミ
マユミは刮ハを裂開し中の赤い仮種皮に覆われた種子を見せていた。被写体を狙って近づくとすぐそばに革質の葉を枝先に集めた木が広が っていた。
よく見ると小さな黄白色の花を球形の花序に付けている。中を覗くと枝にたくさんつけていた。
ハマビワ
いつも見ていた筈なのにこんな花には気づいたことが無かった。
何なのだろう。でもいずれにしてもありふれた木で名前はすぐに分かるだろうと思った。
でも簡単な樹木図鑑では分からなかった。シキミの仲間かと思った。ウラジロノキでもなかった。クスノキ科のハマビワに行きついた。 とにかく黄白色の小さな花の球形花序ではハマビワだ。これで行こうと思ったがどうもしっくりこない。もう一度確かめてみた。
ハマビワ
読み直すと葉の先端は丸く、裏面は黄褐色の綿毛が密生するとある。一方シロダモの項には葉は全縁で3脈が目立つ。 成葉の裏面はロウ質に覆われて灰白色とあった。
シロダモ
11日に確かめに行った写真を見ると明らかに3脈が浮き出ている。やはりシロダモだ。
間違わずに済んだが諸悪の根源は黄白色の花序だ。調べた2冊の図鑑にはシロダモの花序は黄褐色の花が集まってつく。とあった。
でも、色の問題は感じ方や程度の差写真の色などあいまいな部分があるが、3脈は決定的だった。

立冬(りっとう):昨年は台風19号の後遺症で車両進入禁止だった。観察を終えて戻ってきた時に無人の駐車場の植え込みのエノキが真っ黄色 に夕陽に輝いていたのが印象的だったが、今年はまだほんの少し黄色い部分があっただけだった。 2020年11月14日作成