二十四節気の啓蟄に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

チョウやハチが現れず、オオタカが現れました

2022年3月5日(土)

2022年3月5日の啓蟄は最高気温が18℃になり昼頃から特に暖かくなった。
去年はヒロハアマナにミツバチが飛んで来たり、ノウルシが花を咲かせたりしていたが今年は蜂にも蝶にも出会わなかった。 その代わり帰り際にオオタカに出会った。
オオタカ
オオタカ
南観察路から何気なく石碑方面を見るとD区の北観察路近くに奇妙なものがある。取り敢えず望遠を効かせて見てビックリ。
何とオオタカだ!!よく見ると獲物をおさえているようだ。
オオタカ
動画に切り替えてみていると、絶えず四方、八方を見回している。360度開けた3月のサクラソウ自生地で狩りをしたのはい いが、ドバトをここで食べる訳にはいかない。何とか抵抗できなくなるのを待っていたようだ。
オオタカ
3分以上経って、もう少し近くに行くにはどうしたらいいだろうとタイミングを計っていたその時だった。突如として獲物 をつかんだまま飛び上がった。
そして矢のように後ろの林の中に消えて行った。
サクラソウ自生地では植物たちの芽生えが全域で見られる。アマナ、ヒロハアマナが咲き、ノウルシ、少し遅れてきたノカ ンゾウも群生している。でも2月の気温の低さや乾燥で昨年、一昨年より遅く、サクラソウの花芽はまだ見られなかった。

サクラソウの花芽が確認できたのは9日になってからだった。
それもいつもの石碑近くではなく、D区だった。たまたま自生地に来ていた大高さんが見つけた。
サクラソウ花芽
ヒロハハナヤスリ
向かいのB区でヒロハハナヤスリの小さな芽生えも見つけた。

3月12日はこの頃がヒロハアマナの群生の見頃と予想したので行ってみた。
まさに予想通りで穏やかな初春の暖かさの中でE区は白いじゅうたんを敷き詰めたようだった。
ヒロハアマナ群生
E区の柵からは少し離れた所に広く横に広がるヒロハアマナ
ヒロハアマナ株
ミツバチ
この日はアマナも多くの所で花を開いていたのでミツバチも見られた。
18日には最高気温が9℃と冬並みの寒さに戻ったのでヒロハアマナは今年は姿を消したのではないかと思う。

サクラソウの初咲きは15日だった。
大高さんがメールに写真を添付してくれた。
初咲きサクラソウ
見事に花開いていた。しかも色も鮮やか、そして6枚だった。見事な初咲きの女王だった。
A区の中央観察路からは少し離れた所だった。16日の研修会の荒木先生の話ではB区の真ん中辺りで14日に一輪 開花していたとの事だったが、外からは目視不可能だったので、今年の初咲きは15日としたい。
シロバナタンポポ
このところA区で初咲きが見られたのは珍しい。でも、近くにはもう半開きの蕾や膨らんだ花芽など多くの芽生え が見られた。
背後の横堤が冷たい北風をシャットアウトしてくれたおかげなのだろう。
B区の公園寄りの所にはシロバナタンポポが全開だった。
田島ヶ原サクラソウ自生地を守る会の現地活動は3月25日〜4月17日です。

啓蟄(けいちつ):春分前の2週間の啓蟄の間は地下の虫が動き出すだけでなく、生物特に植物たちの芽生えの節気で 華やかだが今年はオオタカの出現に始まって特に色々な事件があった。  2022年3月19日作成