二十四節気の大暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

文字通りの大暑で全身汗びっしょりでした

2024年7月22日(月)

2024年7月22日大暑は38℃の猛暑。サクラソウ自生地は無風の灼熱地獄だった。
10時30分から12頃まで第一自生地を観察して回ったが、全身汗みずくで、サドルにまたがったらズボンをはいたままプールに落ちたみたいにびっしょりだった。
いつもE区沿いに他の草の間から小さな花を咲かせているミズタマソウが珍しく自分たちの陣地を主張してかなりの面積に花を咲かせていた。
ミズタマソウ
一つの花は花径約3ミリと小さいがこうして集まると存在感があるのも妙だ
シオヤアブの狩り
暑い中だが結構ムシヒキアブがみられた。いつもはシオヤアブかアオメアブのどちらかだがこの日は両方とも見られてシオヤアブはセミの狩りに成功したようだ。
ムシヒキアブとはムシヒキアブ科に属する昆虫で広義のアブに含まれるという。セミとかバッタ時にはハチも捕らえるようだ。狩りは見晴らしの良い所に陣取って空中で捕らえるので目が非常にいいという。
一方で花で待ち伏せするハナグモもいる。こっちは暑さの中では特に省エネでいい気がするが、そうそう上手く獲物が飛んできてくれるか。確率から行くとひたすら待つのもそう楽ではなさそうだ。
ユウガギクで待ち伏せ トラノオ属の花穂で
ユウガギクの花で待ち伏せするハナグモ トラノオ属の花穂で待ち伏せするハナグモ

ヨシにオニユリ
いつものように中央観察路から入るとオギやヨシが大きく育ってまさに夏。バアソブやヤマノイモ、シオデ、ガガイモなどのツル植物もしっかりからまっている。大きな花ではノカンゾウにオニユリの花が咲き始めていた。
オニユリ
ミズタマソウが鴨川側にも花を咲かせていてた。トモエソウ、アゼオトギリも見られた。
トモエソウ アゼオトギリ
トモエソウ アゼオトギリ

新開小学校に寄ってみると鉢植えの所に観葉植物を置いてアクセントを付けていた。
土合小学校ではまさかと思いながら花壇のツマグロヒョウモンの蛹を確認するとやはりもぬけの殻だった。
昨日ウェルカムフライトをしてくれたメスのツマグロヒョウモンはまさに土合小学校の花壇生まれの純粋種だった。
蛹を確認して7日間なのでまさかと思ったがやはり昨夜の雷雨の後羽化したようだった。
抜け殻
ツマグロヒョウモン
そう思うと本当に可愛さが増した。

抜け殻は金属片の光沢が感じられなかった。幕の重なりと中に蛹がいて光る事の確認もできた。

大暑(たいしょ):大暑は今年は22日と8月6日までの期間で、土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間ですが今では通常、土用といえば夏の土用を指します。今年の土用の丑の日は7月24日と8月5日です。2024年8月3日作成