二十四節気の処暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

センニンソウの季節到来が思われ、ツルボが咲いていました

2009年8月23日(日)

処暑の今朝は5時前に家を出た時にはまだ薄暗く、確実に日が短くなっている事を実感。
途中荒川堤防でメマツヨイグサを見て、自生地には6時頃 到着。Aブロックの中央付近にはセンニンソウが白い絨毯を広げ ていて、小さな白花がひしめいて咲くセンニンソウの季節到来を思わせた。

今回ツルボが2〜3か所で初めて見られたが、 太陽をいっぱいに受けて咲く土手のツルボの凛とした力強さは無く、何となく弱々しかった。時期的に少し早いせいもあるのだろ うか。
ツルフジバカマもアチコチで見られるようになり、 ツルマメの小さな赤紫の花が葉腋にまとまって付く姿も見られ はじめ、スズメウリの小さな白花も散見できた。小さいと言え ば7oくらいのクロウリハムシがアチコチで見られた。
滅多に結実しないというヒルガオの果実も結構見られる。

ツルボ マルバアメリカアサガオ
荒川土手ではまだツルボはほとんど見られない 初めて見る水色の花は涼しげで新鮮でした

鴨川べりのクサギの花は終わりに近かったが、ライトブルーの爽やかなマルバアメリカアサガオの花らしきが 這い上っていた。花径は4pくらいで大きくはないが、ひときわ涼しげな色が目立っていた。下の草むらをよく見るとアチコチに多 くの花があった。元々は園芸種だったのが野生化しているので花付きがいいのだろう。

ガガイモ クロウリハムシ キンミズヒキ
雌しべが飛び出すガガイモ 黒くて頭が黄色のクロウリハムシ おしゃれなキンミズヒキの花
ウマノスズクサ シロバナサクラタデ ヒルガオ果実
ウマノスズクサに小鴎蔓の果実 雌しべより雄しべが長い雄花 結実し難いというヒルガオの果実
同じ鴨川べりでは相変わらずキンミズヒキ が多くの黄色い穂を立て、コバギボウシも咲いていたが、 遅くまで咲いていたタジマトラノオの群生はいよいよシーズン終了を思わせた。大きな キクイモの花が多くなっていたが殆どが日当たりのいい川の方を向いていた。
Cブロックの通路付近にスズメバチが飛びまわっており、通路際の木の根元に巣があるようだった。何匹も飛び回っていて通り抜け るのが一苦労だった。詰め所に寄ってみたが日曜日の為か誰もいなかったので、伝えられなかったが・・・・。

今日もシロバナサクラタデの 雌花探しは一つの目的だったが、今回で3回目になる自生地での雌花探しも無駄骨。自生地以外では咲いている所を探す方が大変だ が、新開のNHK用地の周囲での2回の探索でも一つも無かった。ただ自生地では柱頭はほとんどが2裂だったが、新開では3裂も多か った。
シロバナサクラタデは朝が遅く、6時頃ではまだほとんどが開いていないのがせめてもの新発見だった。