二十四節気の白露に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

堤防内には霞が棚引き、自生地にはアキノノゲシの花が

2009年9月7日(月)

二十四節気の白露の今朝は5時に家を出て浦和ゴルフの所から荒川堤防上に上がった。途中 ヒガンバナの蕾が点々と見られ、ヒガンバナ咲く秋ヶ瀬堤の 誕生近し思わせた。
堤防内を遠望すると奥の方に白い煙のような帯がかかっている。太陽が昇ってきて露が霞となってたなびいているらしく、白露 (はくろ)の朝にふさわしい光景だった。

霞たなびく田園
荒川堤防上から堤防内を見ると奥の方には露が霞となって棚引いていました 09年9月7日 AM6時30分

サクラソウ自生地の周囲ではマルバルコウソウとマメアサガオ、そしてクコの花やオオニシキソウに加えて イタドリが白い花を咲かせていた。

イタドリ
通路はきれいに除草されて、蔓植物によるオギなどの倒れこみもほとんど無かったが、相変わらずA地区とC地区の間の通路はスズ メバチ発生の為通行止めになっていた。
今年初見参だったイタドリはタデ科の多年草で雌雄異株。今回花被は白色だけだったが、昨年は淡紅色もあ った。若い茎は食べられるが酸っぱい。別名スカンポ
ウマノスズクサはほんの一つでいいからと思い祈るような気持で果実を探したが、やはりどこにも無かった。周りに蜘蛛の巣が多 いのもポリネータが来ない一因かと、近くに落ちていたオギの葉で糸を切ろうとしたがどっこいなかなか丈夫だった。

前回1週間前にはまだ全盛だったヒルガオはかなり少なくなっていた。代わりに小さな赤紫の花をかたまってつけたツルマメは至 る所で何にでも巻き付いていた。赤紫の大きな房のツルフジバカマもセンニンソウと覇を競うように咲き誇っている。

ユウガギク キンミズヒキにツルマメ ヤブツルアズキ
朝露を付けたユウガギク キンミズヒキに咲き上るツルマメ ヤブツルアズキの改良種が小豆
黄色い蝸牛のような形のヤブツルアズキの花がアチコチ で見られるようになった。黄色と云えば鴨川側ではキクイモの 花がますます増え、キンミズヒキも相変わらずだった。カ ナムグラもアチコチで蔓先を伸ばし始めていた。
クサギに這い上っているマルバアメリカアサガはたくさんの果実をつけて いた。刮ハは特に下垂はしていず、やはりマルバアメリカアサガオでいいようだ。

アキノノゲシ

駐車場に出る寸前にB地区にアキノノゲシ を発見。今年初見参とばかり喜んでシャッターを押した。
アキノノゲシ:キク科の大形の越年草、花径2pくらいの淡黄色の頭花を茎の先に多数つける。花は舌状花 のみで日中のみ開花する
でも、外からA地区をみるとそれこそアチコチに淡黄色の花を咲かせていて、少し興奮が冷めてしまった。 でも、アキノノゲシも太陽の方を向いて咲いておりA地区のノゲシの花はほとんどが裏側を見せていた。