サクラソウ自生地ではオギやヨシの下葉が落ち始め、覆いかぶさりはあるものの自生地内の見通しは良くなり、明るくなった。
下葉が落ちて茎だけになった自生地内は見通しが良くなりました
ユウガギクは相変わらず観察路の殆どの両側に花を咲かせているが、白い舌状花の細い太い、数の多い少ない、薄紫がかった など様々だ。葉の色も明るい緑色から深緑もある。中にはカントウヨメナも少しありそうだが、葉の形など識別点はあっても変異 が多くナカナカ難しい。
観察路の両側を彩るユウガギク
台風18号ですっかり花粉を飛ばされたカナムグラの雄花は今回もほとんど見られず、去年はあれほど多かった雌花も僅かし
か見られなかった。
その中ではヤブツルアズキの円柱形の長い豆果が割れて種子を吐き出した後の殻が多く目に付いた。ツルマメの豆果も多く
さながら豆果のオンパレードだった。
白い模様は種子を吐き出した殻の内側。円内にはまだ小豆に似た種子があります
左は種子を吐き出した後、中央は未だ、右は今まさに割れたばかり
キク科のコメナモミは小さな黄色い頭状花を中心に、5方向に総苞片を伸ばした奇妙な形の花を鴨川沿いの通路を中心に多くつけ ていた。
総苞片などにたくさん付いている粘腺で動物の体等について種子を散布する
ヒナタイノコズチの節に赤みがかったまあ〜るく膨らんだきれいなものがあった。調べてみるとイノコズチクキマルズイフシとい う虫こぶだった。タマバエの一種の虫えいで、4月に羽化するという。それまでの越冬する宿らしい。
この枝にはご丁寧に2つも虫こぶが付いていました