二十四節気の小雪に見る自生地
小雪の自生地で寒さに震え高見盛ばりの気合を入れました
2009年11月22日(日)
キカラスウリは少し黄色味を帯びてきた気がするがまだ名前には程遠い。
もう手袋をしないでの自転車は手が冷たかったが、7時ころ自生地に着いた時には少し青空がのぞきひょっとしたら陽が射すかも
と思わせた。
志木街道から遠望した自生地は静かな一面の白い枯野でまったくの老年期のように感じた。つい先日森繁、水の江滝子が2人と
も老衰で亡くなった。個性的な俳優だったが、高齢になると同じような穏やかな顔になっていたのを何故か思い出した。
観察路の縁を彩っていたユウガギクはほとんどが花が落ちて実だけが残り、両側からかぶさり気味だったオギやヨシも少なく
なって観察路が広くなった。
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オギやヨシは相変わらずだが観察路は広がった |
ユウガギクなどの花は終り頭果だけが目立ちます |
フジバカマ、タカアザミ、、アキノノゲシ、トモエソウ達が枯れ姿で佇み、コメナモミは他の綿毛を粘る実に受け止め、一人花を
つけたようだったが華やかさには程遠かった。
コメナモミは総苞片や鱗片に粘液があり動物などに付いて種子を運んでもらうが、現段階ではキク科の植物
の冠毛を一身に受けている。
センニンソウは白い毛を様々な形に付け、ヤブツルアズキやツルマメの豆果は殆ど種子を弾き飛ばして黒い
殻が残り、スズメウリの白くなった実を引き立てていた。キンミズヒキは花をつけたり紅葉したり、たくさんのヒッツキ虫の実も
付けて相変わらず忙しい。
コカモメヅルの種髪をつけた種子が
殻にぶら下がって風待ちをしている姿が見られた。
コカモメヅル(小鴎蔓)はガガイモ科のつる性の多年草。7〜8月に葉腋から長い花柄を立て盛んに分枝して大きな花序を作り、小
さな黒紫色の花を疎らに咲かせる。朝咲いて昼ごろには閉じてしまう。カモメヅルの名を持つ仲間では花が径5oと一番小さい。
細長い袋果は長さ4〜5pで熟すと裂開して種子を風に飛ばす。
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コカモメヅルの旅立ちの風待ちです |
08年8月23日の花の季節です。 |
明るくなりかけた空が8時ころになると黒い雲が増えて雨がぱらついた。暖かかった前日と変わらぬ服装だったので手が冷たく
なりそのうち全身が身震いするほど寒くなった。
全身を揺すった。たりずに声も出した。他人がいないのを幸いに高見盛なみに気合を入れながら歩いたのは我ながらおかしかった。
まさしく小雪で、雪こそ降らなかったが12月下旬なみの寒い一日だった
小雪(しょうせつ):11月22日頃、二十四節気で立冬の次の節気。北国や山間部では雪がちらつき次第に寒さが
深まる季節。今日の天候はまさにそのもの。雪こそ降らなかったが時折ぱらついた雨は氷雨に近かった。