二十四節気の立春に見る自生地
立春の朝はキラキラ輝く雪景色で明けました
2010年2月4日(木)
立春の自生地は10時20分になっても一部が前夜の雪に覆われていた
大寒前後から暖かな日が続いていたが、2月に入っての久し振りの雨は夜半に雪に変わった。そして節分の
夜門を閉めに出るとまた雪が降っていて、立春の朝には一面の青空の下、雪景色がキラキラ輝いていた。
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10時20分 多くの部分が雪に覆われています |
11時20分 影を除いて雪は消えていました |
自生地では
サクラソウの若芽は雪にも負
けず健在で、新しい小さな芽も伸び出していた。はしりの若芽は斜めに伸び出し次第に真直ぐな芽になるようだが、早い芽生えが
地面に沿って低いのは今朝のような寒さを避けるためだろうか。
左手前が今シーズン第1号の芽生えとか。少し見難いが上の白い枯草に挟まれた所にも、そして右上にも新し
い芽生えが見られる
一番右の緑色のノウルシの芽は6日には真中のように鱗片の縁が赤くなってきました
しかし1月19日にはもう見られたトウダイグサ科の
ノウルシはアチコチで地面を突き破って伸び出している。赤色や薄緑で赤く縁取りされているもの、そして若緑色と同じ若芽
でも様々だ。
ユリ科の
アマナも多くのシャープな葉を伸
ばしていた。また自生地のアチコチでは同じユリ科の
ノビルが頼
りなげな、もやもやとした群生を作っていた。そして間も無くこれもユリ科の
ノカンゾウも緑の力強いしっかりとした葉を出してきそうだ。
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春一番に自生地を彩るアマナ |
ノビルは一本一本の葉は細いがまとまっています |
カバノキ科のハンノキは中央付近の雄花序は黄色く色づいているのが多く見られた。触ってみると黄色い花
粉が飛んだ。鴨川側の木の雄花序は赤色が鮮やかになっていたが、まだ黄色い隙間の入った花序はほとんど見られなかった。前回
まではこちらの方が早そうに見えたが、2月に入ってからは川風が冷たく一時ストップしたのだろうか。
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黄色く見えるのは隙間の間から伸び出した花? |
こちらは赤い苞鱗の間がまだ開いていません |
「雄花は苞鱗の内側に2〜3個つき、花被片と雄しべは4個」(日本の樹木)とあるが、どれが花被片でどれ
が雄しべなのかは非常に難しそうだ
草焼きから約半月経ち、所々で春を待つ草花の芽生えや若葉が見られた。
立春(りっしゅん):2月4日頃、寒さの中にも、ふと春の気配が感じられる頃といわれ、この日が春の始まりと
された。
でも今年は北海道の占冠村では今冬一番の寒さの零下34.4度を記録したと云う。厳しい寒さの中にも間もなくの春の予感がある時
期なのだろう。