二十四節気の春分に見る自生地
15時過ぎにようやくきれいな青空が広がりました
2010年3月21日(日)
朝4時頃から急に台風並みの強風が吹き荒れ2時間くらいは時折強くなる突風で家が揺れて眠れないくらいだ
ったが、それでも7時半過ぎには雨がやみ風も次第に収まってきた。
彼岸の中日で午前中墓参りに出かけたが、途中までは無風の春めいた日和で、鴨川堤桜通り公園の桜はつぼ
みが膨らんで今にも咲きそうだった。
22日には東京でソメイヨシノの開花宣言が出されたが、平年より6日早く昨年より1日遅いと云う。例年1週
間程度で満開になるから、今年もさくら草公園の桜とサクラソウの満開時期は重なり賑わいそうだ。
昭和の田圃地帯に出ると前方の空は世紀末のような怪しい暗い空になり、突如として風も強くなった。一時
は進めないほどの突風が吹き灰色の空が広がった。中国からの黄砂の飛来だった。何となく息苦しく口の中がジャリジャリする様
な感じさえした。
しかし昼過ぎには通り過ぎたようで15時頃には明るい青空が広がった。気温も20℃くらいまで上がったので
自生地ではサクラソウがアチコチで花をつけ始めていた。
特別天然記念物指定の碑とBブロックの自生地風景。手前の緑色に盛り上がった部分も先の緑もノウルシ。
サクラソウが花をつけ始めるこの時期、ノウルシは一段と成長を早め自生地を覆い尽くそうとします。そして花序を包む苞
葉が黄色に開くと一面に花が咲いたかのように見えます。 10年3月21日15時07分
前日にはA地区の早咲きブロックで6裂片のサクラソウが咲いたが、
サクラソウ情報の青木さんによるとこのクローンは6裂が多いと云う。
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チラホラ咲き始めたサクラソウ |
6裂片のサクラソウ |
ヒロハアマナは殆ど終りでカメラを向ける対象が無かった。でも23日には観察路近くの株がしっかり刮ハを
つけていた。アマナは本当に花茎が弱く風で倒れ込んでいるのが多く上向きに開いている花は殆ど無かった。
Bブロックのアメリカスミレサイシンが今年は異常に増えて濃い紫の花をたくさんつけていた。園芸用に明
治以降に導入されたのが野生化したと云うが、やはり繁殖力は旺盛だ。
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固まってようやく上向きに咲いているアマナ |
今年は増えたアメリカスミレサイシン |
ヒロハハナヤスリは2p前後と小さな1枚の葉を伸ばし真中に棒ヤスリのような胞子葉をつけてアチコチにた
くさん生え始めている。
これでもシダ植物でフユノハナワラビ等と近縁種と云う。春植物の一つで夏には枯れて地下茎で過ごすと云
うが周囲の植物が大きくなると必然的に見えなくなってしまう。
空を見上げると自生地内のアチコチにあるクヌギや鴨川沿いのゴマギやニワトコの木々の芽もハッキリ分か
るほど膨らんで、地上では
カナムグラはそこここで線形の子
葉を広げて、
アカネや
ジロボウエンゴサクの芽生えも見られた。
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クヌギ |
ゴマギ |
ニワトコ |
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カナムグラ |
アカネ |
ジロボエンゴサク |
春分(しゅんぶん):3月20日頃、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の長さが同じ日。24節気のうちでも冬至、
夏至、秋分と並び特に節目となる日。春の彼岸の中日、この日の前後3日間計7日間が彼岸。
暖かい日が多くなるが天候は崩
れやすい。三寒四温の時期でもある。