二十四節気の穀雨に見る自生地
白花サクラソウは19日にようやく一輪咲きました
2010年4月20日(火)
20日の穀雨は午前中は薄雲り時々晴れの穏やかな天候だったが13時頃から風が強まり一時的に大
粒の雨と突風が吹き荒れた。
穀雨の頃になると雨も暖かくなり気候が安定すると云われるが今年はまだ寒暖の差が激しそうだ
。22、23日は雨でまた寒い日だった。4月の平均気温も平年より2℃くらい低かったようだ。
特別天然記念物田島ヶ原サクラソウ自生地の碑が建つB区。だいぶオギが伸びてきたが、この
近くに9裂のサクラソウが見られました。
14日に見つけた9裂片のサクラソウは29日朝確認した時には前日の雨でうなだれていたが、
サクラソウ情報
によるとこの日に花が落ちたようだ。
とすると
16〜17日間咲いていたようで長寿の部類だった
のだろう。
マニア待望のサクラソウの白花は16日にようやく蕾が確認され、19日にやっと1輪が咲き、24日
には3輪になって向かいのD区に1輪だけが低い位置で4裂に開いていた。26日には5輪が花開いた。
|
|
一輪開いた白花サクラソウ 10年4月20日 |
5輪になった白花サクラソウ 10年4月26日 |
|
|
|
16日に初めて見られた蕾 |
3花になった 10年4月24日 |
D区の白花4裂 10年4月24日 |
チョウジソウは蕾を持っているようだが
まだ花は確認できない。24日には肉眼では確認できなかったが、アップにすると花をつけているのがあった。26日には肉眼でも
アチコチで花を確認できたが、まだ少し遠すぎる。27日に本格的に花が見られるようになり、5月3日の朝には花の盛りだった。
|
|
拡大したらかろうじて花が見えた 10年4月24日 |
アマドコロの花は先が6裂します 10年4月26日 |
アマドコロは自生地全域で白い花をつ
け始めた。花弁の先の緑色は見えるがまだ開いてはいないようだ。
アゼスゲの雄花穂は花粉を飛ばし終わったようで蓬けた枯色になっている。トダスゲは少し遅れ
て雄花穂も雌花穂も若々しい。アカネが伸び出して蔓植物らしい形になり、ニワトコは白い泡のような花をいっぱいに
咲かせゴマギは2〜3輪花開き始めた。
24日には旧志木街道の上にバラモンギクが2輪花をつけていた。それも12時近くでも花が開いて
いた。昨年は9時でも閉じていたのにやはり気温が低いのだろう。
今年初めて田島ヶ原サクラソウ自生地を守る会の実質的な活動に参加した。
自分の提出したスケジュールは11日の日曜日を中心に20日が最後だったが、晴天の日の午前中は
極力参加した。当初は説明用のマニュアルが無い事などに驚いたが、いわゆる自生地を説明しながら回るスタイルでは
なく、最初から観察路に出て自分のフィールドでの案内が多いようだ。これなら特にマニュアルは必要無く、来園者も
聞きたい事だけ聞ける手軽さもあった。
そして今年初の試みの写真の掲示板、草花の名前の表示はヒットだったし、自分の作成した「サ
クラソウ自生地」のファイルも好評でよかった。
穀雨(こくう):4月20日頃、春の最後の節気。稲をはじめ様々な穀物の芽吹くを促す雨の意味で、水に浸して
膨らんだ種籾を苗代に蒔く頃でもある。 まつすぐに草立ち上がる穀雨かな 岬 雪夫