二十四節気の立夏に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
レンリソウが3年越し、待望の花を咲かせました
2011年5月6日(金)
荒川上流河川事務所西浦和出張所の植松さんと10時のアポイントでお伺いする。今取り組んでいる道場の原野
の不法投棄ゴミの撤去のお願いだったが、不法投棄物が多く河川敷の6割が民有地な事もあってナカナカ難しそうだ。
その後サクラソウ自生地に行き一昨日は蕾だけだったレンリソウの花を見る。一昨年、昨年と楽しみにしてい
たが、アブラムシなどの害で花がつかなかっただけに待望の花だった。濃いピンクでカラスノエンドウより大きめの花が4〜5個まと
まって付いている。
レンリソウ(連理草)はマメ科の多年草。埼玉県レッドリスト植物編2011で絶滅危惧TB類(EN)。
名
の由来は線形の葉が繋がった一本のようにきれいに対生している事から。連理の枝は幹が別々の2本の枝が1本の枝のようになるので、
それを男女の深いちぎりに譬えたという。
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花芽の左上に2分岐した線形の托葉も 4月25日 |
5〜6個の蕾の花序が見られた 5月4日 |
今年観察し始めたアカメヤナギはどうやら雌株で花序はたくさんの刮ハを付けているようだ。
右はいっぱいに着いた雌花序
アカメヤナギは雌雄別株で日本のヤナギ属では一番花が遅い。雌花序は長さ4pくらいで雄花序より短い。高
さより枝張りの方が大きく、縁に鋸歯がある大きな円形の托葉が特徴。名の由来は新葉が赤みを帯びる事からで、別名のマルバヤナギは柳類に
しては葉が丸みを帯びる事から。
旧鴨川河道沿いのアカメヤナギは多くの雄花序を上向きに付けていたが、地上にも一面に7pくらいの長い雄
花序が落ちていた。1個の花につく雄しべは3〜5個という。
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旧鴨川河道際のアカメヤナギ |
アカメヤナギの雄花序 |
アカメヤナギの雄花 |
チョウジソウは観察路からよく見える所で多くの花を付けている。サクラソウも他の草の陰になりそうながら
もアチコチで花を咲かせ4裂も見られた。
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他の植物が高く合い間に咲くサクラソウ |
果苞が膨らんできたトダスゲとノウルシ |
バアソブはオギに巻き付きながら伸びて蔓植物の形になってきた。芽出しの時は多くの葉を平らに付けていっ
たいどうなる事かと思ったが先に伸び出したものがどんどん伸びて後の葉はその支援役になるようだ。
エキサイゼリも花をつけ始めた。ハナムグラはかなり伸びているがまだ花らしいものはない。ハナウドも大き
な花をつけ始め、トダスゲの果苞がだいぶ膨らんできた。
立夏(りっか):5月5日頃、新緑が柔らかい初夏の季節。今年のGWは今日と2日の月曜日に休みを取ると10連休の
大型だが、3月11日の東北大震災の影響で列島移動にはかなりブレーキがかかったようだ。