二十四節気の小寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

18日の草(野)焼きの準備が始まっていました

2012年1月6日(金)

ゴミ焼却場工事現場
小寒は寒の入りとも言われる。今日から節分(今年は2月3日)までが寒の内で、一年でもっとも寒い時期だ。 翌4日が立春でこの日から春が始まる。
公共工事はどこも仕事始めで、ゴミ処理場の工事現場には技術系の職員らしきが集まり、堤防下の河川道路に はダンプカーが行き来して活気が戻ってきた。

普段は現場の作業員だけが目立つゴミ焼却場の工事現場ですが、古い焼却場を撤去していよいよ新しい焼却施設 を建設する実地検分でしょうか

朝は比較的雲が多く陽射しも弱かったので空気が冷たく今年初めてミニのホッカイロを持ちマスクもして寒さ 対策をして出かけたが、青空が次第に広がり、昼ごろには自転車でも手袋が不要で、風も無く暖かな一日になった。
比較的雲が多かったにも拘らず秋ヶ瀬緑道から富士山が見えた。ここは家からの通勤路(?)で富士山が最初に 見える地点だが高速道路の下なのが残念だ。たいていここでの富士の見え具合によって荒川土手に上がる地点を決める
富士山
浦和ゴルフ近くの堤防上から富士山を望む。上空に雲が多いのに富士山に雲がかかっていないのは珍しい

柵近くを刈った自生地
サクラソウ自生地の枯れ切ったオギ原は遠望すると優しい佇まいに変化していたが、18日の草(野)焼きの準備が始まっていた。
観察路の柵や自生地内の立木を炎から守る為にその周囲のヨシを刈り取る作業だ。柵の内側5〜6メートルの枯 草はすべてきれいに刈り取っておく。こうすると火勢が強くなっても各区単位で草焼きが進められ、思わぬ飛び火を防ぐ事もできる。
12月16日以来雨が無くて乾燥しているが、向こう一週間の予報でも雨がない。18日に直近ではない一雨が欲し い。
草焼きは禁止されている野外焼却と区別する条文上の文言で、一般に言われる野焼きと同義語です。
サクラソウ自生地

空に猛禽類が旋回していた。こうゆう時に限って電池切れだ。やっと2枚だけシャッターを押せたが、1枚はピ ンボケだった。
しばらくしてまた空を見上げると今度は2羽が飛んいた。慌ててカメラを向けたが望遠を効かせた視野にはナ カナカ入いらず、またまたどんどん遠ざかられてしまった。
両方ともノスリかと思ったが調べてみるとどうも前者はオオタカのようだ。2羽の方は仲良く飛んでいるよう に見えたが、上のはノスリなのか少し疑問がある。
オオタカ ノスリ
白い下面の全体に黒く細い横斑があるオオタカ 翼角に暗褐色の斑があり尾は短く円いノスリ

シロバナタンポポ
シロバナタンポポの冠毛
旧志木街道堤防の南面にはシロバナタンポポがタンポ槍のような大きな丸い冠毛をアチコチで付けていた。
痩果は褐色で長さ約4oの長楕円形でくちばし状に伸びた先端に羽毛状の冠毛がつく。
痩果:一つの心皮からできて中に一種子を含む。果皮は堅く種皮と間違え易い。

小寒(しょうかん):1月5日頃、今年は6日だったが、昼頃には自転車でも手袋も要らないくらい暖かくなりとて も寒の入とはとは思えなかった。1ヶ月後の節分までが寒の内で一番寒い時期と言われる。