二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ノウルシがニョキニョキと赤い芽を伸ばしていました
2012年1月21日(土)
19日の夜雨戸を閉めようとして外を見ると久し振りに道路が濡れていた。20日の朝は雪景色を期待していたが
霙(みぞれ)で、終日雪になったり雨混じりになったり強くなったり弱くなったりを繰り返していた。大寒の今日21日は朝から霙だっ
た。
|
|
21日の朝、氷雨に濡れる自生地を俯瞰 |
18日の朝、草焼き前の自生地を俯瞰 |
都心の初雪は平年の1月3日と比べて17日遅く、前年の12月30日と比べると21日遅く、東京の乾燥注意報の継
続日数は35日で止まったとの報道だったが、さいたま市も同じだろう。
灯油の値段が朝にはリッター@2円上がって18リットル1,566円になっていた。寒くなるにつれて毎週末値上げ
していたがしばらく無かったと思ったら、大寒の値上げとは見え見えだ。
予報通り止むことを期待して自生地に向かったが、時折弱まる事はあっても止む事はなかった。
着いた時はムクドリの大群がいたが、すぐに飛び去ってしまった。後にはスズメやドバト、ハクセキレイなど
がアチコチで採餌をしながら忙しく動き回っていた。
特別天然記念物田島ヶ原サクラソウ自生地の碑。特別天然記念物の指定名称は田島ケ原とケが大きいようですが、
9年後に建てられたこの石碑のヶは小文字です。パソコンでは普通小文字になりますが、表示画面がかなり違うので大きな
ケでも検索して下さい。
遠くに見えるのはさくらそう水門です。
雨中にも拘わらず作業員が燃え残ったヨシなどの刈り取り作業をしていた。
すっかり見通しが良くなった分風当たりも良くなり中央観察路では南側のブロックにしかカメラを向けられな
かった。傘をさしての撮影はレンズに雨滴が着かないように、ブレナイように気を使ったが、指先が冷たくなってしまいミニホッカ
イロ1つでは大変だった
自生地としては今年の草(野)焼きは大成功だった。
あまりに乾燥しすぎていたので飛火が心配だったが、無風に助けられて無時終了した。そしてこの雨だ。サク
ラソウ等には好適と言われるオギやヨシが焼けてできる炭化物を含む黒ボク土ができる条件にピッタリの天候になった。
18日にもB区の駐車場側の柵の近くにノウルシの赤い芽が見えたが、今日はそれが一気に増えていた。
ヘエ〜こんなにと思うほどで見れば見るほど驚きだった。アチコチで木化した根が露出しているのも見られた
が、恐らくこれが自生地全域に広がっているのだろう。
ノウルシの繁殖を人的干渉により制御する方法を発見できたとの報告もあるので、早急な
実施が望まれまれる。ノウルシ以外の植物の芽出しもそこここに見られた。
小さなタケノコのような形のノウルシの芽は赤色を帯びる事が多い。
|
|
|
木化した根からノウルシの芽 |
もう葉がついているようです |
なんの若い芽なのか |
|
|
|
ノカンゾウ? |
オギの刈り残し? |
ノビル? |
大寒(だいかん):1月20日頃、今年は21日。まさに大寒で14時現在室温が8℃で外気温は3℃しかない。
二十
四節季の最後の節気で最終日が一年の節目の節分。一番寒い時期と言われるがノウルシがニョキニョキ芽を出すように自然界では春
の準備が始まっている。