二十四節気の啓蟄に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
啓蟄の5日は終日冷たい雨が降り続き翌6日の観察です
2012年3月6日(火)
今年の啓蟄は3月5日で本来なら27日以来一週間ぶりのサクラソウ自生地の観察に行かねばならないが、朝から
雨。そう強くはないが終日降り続いて気温は11時で4℃と真冬並みだった。午後からは雨脚が強くなるようでこの日の自生地行きは
中止した。
6日は曇後晴れで最高気温は16℃と4月下旬並みの暖かさで昨日より10℃近くも高くなるとの予報だった。
朝方はまだ弱い雨で10時過ぎにようやく止んだ。しかしナカナカ青空は広がらず11時前にはまだ曇天だった。
でも空気は冷たくなくて久し振りに素手で自転車のハンドルを握った。
この日に比較的多く見られた芽生の花の時期の写真を右欄に掲載してみた(ハナウド以外は種名をクリックす
ると花インデックスが表示されます)
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ノカラマツはキンポウゲ科の多年草で自生地には非常に多い。萼片は早く落ちる 2010年6月9日撮影 |
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キンミズヒキはバラ科の多年草で鴨川べりに多い。タデ科のミズヒキには似ない 2010年7月23日撮影 |
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ハナウドはセリ科の大型の多年草で縁の花が大きくかつ外側の花弁が大きい 2010年5月5日撮影 |
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ノビルはユリ科の多年草で鱗茎は直径1〜2pの球形。珠芽がつく事が多い 2011年6月15日撮影 |
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ツルボはユリ科の多年草で別名参内傘。鱗形は黒褐色の外皮に包まれる 2010年10月7日撮影 |
田島ケ原サクラソウ自生地はようやく色が付いてきた。薄いけれど赤色がかった所、緑色がかった所、やや黄
色みをおびた所などが遠望できる。
観察路を歩くとまるでノウルシの里のようでどこにもまんべんなく芽を出し成長している。成長段階の違いで
まだほんの少し頭を出した赤い芽、3〜4pに成長して赤と緑の入り混じったもの、緑色の葉を広げたものと様々に群落を作っている。
サクラソウの若草色の毛の多いシワシワの芽も多く見られるようになった。今日から柵の近くに芽生えた3兄
弟の成長の様子を観察していこうと思う。
啓蟄(けいちつ):七十二候の第七候は陽気に誘われ土中に冬籠りしていた虫たちが地上に這い出す。
第八候は古来不老長寿のシンボルとされる桃の花が咲き始める。第九候「菜虫蝶と化(な)る」と生きとし生けるものが陽光を受けて
動き出す季節を表している。