二十四節気の春分に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ヒロハアマナが一面に白い花を咲かせていました
2012年3月20日(火)
バス停近くのいつもの所から俯瞰した景色がようやく緑色の部分がハッキリしてきた。
自生地を観察路から撮っても今迄のように黒褐色が主ではなく、色々な色が帯状に展開する景色になった。
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俯瞰した自生地は緑色がハッキリしてきました |
一面のノウルシは成長段階によって色が違います |
カメラの特性で近景が大きくなりどうしても近くの
ノウルシなどは疎らになって
土の部分が多くなる。遠景は密になるが極端に小さくなってしまう。望遠を効かせるとオギやヨシの燃え残りの黒い茎が異常に大き
くなってしまった。
今回は少し撮り方を工夫した事もあるが、やはりノウルシ達が伸びてきて燃え残りが目立たなくなった事が大
きいのだろう。
E区の奥の方にユリ科の
ヒロハアマナ(広葉甘菜)が群生していた。大きな株に目を奪われていたが、よく見ると一面に白い花を散らばせている。今が最
盛期かもしれないがこの花は陽を受けて咲く事から向こう向きの花が多いのが残念だ。
花茎が短くて倒れ易いのでよ〜く見ているとたくさんの花が見えるのは夜空の星のようです
アマナに似ているが花期はアマナより少し早く自生地を春一番に彩る花なので春分の日にこんなに咲いている
のは少し意外だった。葉は幅がより広く暗緑色で中央に太い白い線が入るのが特徴。
柵近くにある一株は前回16日には蕾が固かったが今日は3花を咲かせていた。
同じ所に若草色のフキノトウが点在していた。蕗の薹は正確にはキク科のフキの苞に包まれた花茎の事で、春
一番の山菜。独特の香りとほろ苦さが好まれている。雌雄別株なのは意外と知られていない。
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外花被に対応する雄しべが長い |
この時期の訪花昆虫は貴重です |
アマナの
全開を今年初めて見た。B区の駐車場側の群生地でもまだ群生と言うにほど遠く、花はチラホラだ。
アマナも陽を受けて咲き、花茎が弱く倒れている事が多い。
サクラソウの群生ですが、ノカラマツなど他のものも多く見えます
田島ケ原サクラソウ自生地の
サクラソウの初咲きは08年は3月19日だったが、09年10年とも3月14日だった。昨年は前年より11日遅い25日ではからずも自生地
を守る会の活動開始日だった。
今年は蕾が見えている株などは見当たらず小さな花芽を付けている株さえごく少ない。遅かった昨年よりさら
に遅く自生地を守る会の今年の活動開始日の25日には開花している株は皆無になりそうだ。
春分(しゅんぶん):七十二候の第十候は雀始めて巣(すく)う。第十一候は桜始めて開く。第十二候雷乃(すなわ
)ち声を発す。で春雷の季節を表している。第十一項は25日頃だが今年のさいたま市の桜の開花予想日は4月1日だ。