二十四節気の秋分の日に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
猛暑の影響でヒガンバナ達が戸惑っているようです
2012年9月22日(土)
猛暑の影響でヒガンバナ達が戸惑っているようです。
2010年の猛暑の時に似ているがもっと遅いようで、西遊馬横堤では花茎は立っているもののほとんどが蕾。今日
は旧志木街道の堤防に数株見られたが花は少なく、去年は咲いていた鴨川べりには花茎すら立っていない。
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左は今年2012年9月22日、右は去年2011年9月23日の自生地。前年はオギの穂が一部帯状に見えます |
一日の平均気温が20℃〜25℃くらいにならないとヒガンバナは開花しないと言われる。最近でも日中の最高気温
が30℃を越える暑さでは花を咲かせるのは到底無理だろう。
去年は小さな淡黄色の花をたくさん付けていたアカネも、咲いている筈の所を探しても影も形も見られない。そ
ろそろ衰える筈の夏植物がまだまだ健在で伸び出せない感じもする。薄紫の少し長めのヤブマメの花もまったく見られない。
左は自生地のオギなどの倒伏地に繁茂するヤブツルアズキ。上は吸蜜に来たモンキチョウとイチモンジセセリ
河川敷ではヤブツルアズキが大発生していて、カタツムリのような花がどこでも見られる。自生地でも全域で竜
骨弁がねじれた黄色い花が見られる。一昨年にはほとんど見られなかったが、植物にも年による波はあるのだろう。
先日ハギの花が一週間遅れで満開になったとのニュースがあったが、河川敷でもメドハギが赤い斑のある小さな
白い花をたわわに付けて、自生地でも例年になく多く見られる。
アキノノゲシは昭和田んぼの水路沿いでは満開で、淡黄色の花の列ができていたが、自生地の大株にはまだ2〜3
分くらいしか花がついていない。
小さなアキノノゲシが花を咲かせ茎についたハバヒロカマキリの卵(卵鞘)との間にジョロウグモがいた。クモの
巣を張っている様子も無くおかしいと思ったら、何と無数についているタイワンヒゲナガアブラムシを食べに来ているようだった。
タイワンヒゲナガアブラムシ:体長2〜3oの赤いアブラムシ。アキノノゲシなどキク科の植物
に付くというが、月初めの頃アキノノゲシの蕾の花穂が赤く見えたほど集まっていた事があった。
キンミズヒキが鴨川べりを中心に観察路の両側に黄色い穂を伸ばし、キクイモやツルフジバカマの花が多く見ら
れ、ツルマメ、センニンソウは実を付け、ヨシは穂を付けて天高くそびえ一部でオギも穂を伸ばし始めている。
スズメウリ
は丸い緑の実をぶら下げながら、小さな淡黄色の花も咲かせている。一部ではキジカクシ科の
ツルボも花穂を伸ばしていた。
帰り際旧志木街道のノリ面にシロバナツユクサが咲いていた。思わず自転車を下りてみると、縦に2花咲いている
花を始め10花近くは咲いていた。
本来のコバルトブルーの花もあったのでツーショットをねらったが、13時30分になっていたのでほとんどが閉じ
ていた。アルビノの方が本来の習性に疎いのだろうか。
ツユクサは今の時期が一番の季節で、自生地でもオギが無い所では群生して花を咲かせている。
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同じ苞から伸び出した白花も上は雄性で下は両性 |
コバルトブルーの花は後ろだけが少し開いていた |
秋分の日(しゅうぶんのひ):9月23日頃で、今年は22日。雷が鳴らなくなり夕立も降らなくなると言うが、今朝は
深夜からの豪雨で明け、急に気温が下がりました。猛暑に別れを告げ、いよいよ天高く青空が澄む季節になるのでしょうか。
第四十六候 雷乃(すなわち)声を収む。天高く、清々しい秋晴れの季節。第四十七候 虫蟄(かく)れて戸を坏(ふさ)ぐ。虫の音も
ピークを過ぎ、巣ごもりの虫たちは冬籠りの支度を始める。第四十八候 水始めて涸れる。水田の水が抜かれ土が乾き始める。