二十四節気の冬至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
枯姿の草たちが白く化粧し、観察路には霜柱も
2012年12月21日(金)
サクラソウ自生地のオギはますます枯色が強くなり、手前の草はらには白く霜が降りています。
2012年12月21日冬至の朝の気温は零下だったが、青空が広がりほとんど無風で体感温度は低くなかった。でも昼頃
からは雲が広がり灰色の空に変わった。
8時少し前についた自生地は枯姿の植物達が白く化粧し、観察路には霜が降りて、踏みしめるとサクサクと懐かし
い音をたてた。
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霜が降り一部には薄氷も見られた観察路 |
来年の草焼きは1月16日のポスター |
あちこちに来年1月16日の草焼きのポスターがかけられていた。来年は草焼きを復活して5年目になるが、害虫駆除
には間違いなく有効で、サクラソウへの効果をハッキリデータ化するのは難しそうだが刈取りより効果的なのは確実だ。
左の写真は朝日を受ける霜のついたスイバやギシギシ達。左上のトモエソウの刮ハはまだ閉じていますが、5つに
裂けると中から細かい種子を出します。、右上はユウガギクの痩果でいずれも白く霜を受けています。
自生地を俯瞰した旧志木街道の堤防ではスイバやギシギシが葉に受けた霜に陽光を輝かせていた。スイバは霜で
赤く変色しやすく、ギシギシは緑色のままで縁を激しく波打たせる傾向があるようだ。
今年初めて見られたジャコウアゲハの蛹のお菊虫は2匹が越冬しているが、うまく周囲の変化に溶け込んでいるの
で見つけるのは一苦労だった。
ハンノキのお菊虫は鳥に食べられてしまったようだとの話があり、ヤッパリ無いと諦めかけた時にようやく見つけ
られた。
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ハンノキの枝に付いたお菊虫は枯葉にそっくり |
ウマノスズクサなどの枯葉に埋もれそうなお菊虫 |
安心してウマノスズクサの方を探し始めたが????こちらも見つからない。いつもの所を諦めて違うところを探
してやっとあった。でも、地表近く枯葉に埋もれそうになっていた。
いずれにしても16日前には避難させないとならず蝶のエキスパートのSさんにお願いだ。
自生地には大カマキリやハラビロカマキリの卵鞘も見られるがこちらは木の周りは除草するので幸運を祈るより他
ない。
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ハラビロカマキリの卵鞘 |
モズのハヤニエのようです |
オオカマキリの卵鞘 |
カバノキ科のハンノキは半月前には紅葉しかけた今年の葉をかなりつけていたが、すっかり無くなり雄花序だけが
目立つようになった。でも木によっては雄花序をほとんどつけていなかったり様々だ。
マユミは赤い種皮に包まれた種子がほとんどなくなり4裂した刮ハが花のようで面白い。
冬至(とうじ):12月21日頃、最も昼が短い日。さいたま市の日の出は6時47分46秒 日の入り16時31分21秒で今日の
日中は9時間43分35秒、明日から毎日朝夕30秒くらいづつ長くなっていく。
第六十四候 乃東生ず(なつかれくさしょうず)。夏枯草が芽を出す。第六十五候 雄の鹿が、古
い角を落とす。第六十六候 雪の下で麦がのび始める。