二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

延期された草焼きは1月30日(水)に実施予定です

2013年1月20日(日)

延期した草焼き実施日のポスター
草焼きは1月30日に変更実施のポスターが桜草公園北ゲートの横に架かっていた。
昨日昼頃には確かに日時は未定のままだったと思い、帰宅して写真を見るとやはり日程未定のポスターだった。 土曜日の午後に架け替えたに違いなく、人出の多い日曜日に少しでも周知できるよう配慮したのだろう。
今朝の自生地は空気は冷たかったものの風は無く穏やかな大寒だった。ポスターの遠景には富士山も見られ、志木 街道の堤防の南ノリ面は雪はすっかり解けて色々な草のロゼットなどが多く見られた。
30日となると過去5回の草焼きからは10日以上遅い。サクラソウの芽出しなどに影響しないか心配だが、現状では 仕方あるまい。
昨日聞いてきた近くの道場河川敷の休耕田の害虫駆除の野焼きは2月6日予定だが、今の状況だとそれでも予定通りできる か危惧していた。
中央観察路
14日に降ってからもう1週間近くなるが、昼に溶けても夜の冷え込みで元に戻ってしまう繰り返しのようだ。天気 予報によると22日の火曜日にはまた雪の予報だが雨になるのを願うより他ない。
旧志木街道堤防上から中央観察路付近を俯瞰。観察路は霜とザラメ状の雪で、柵から約3m幅でオギなどを刈取り した両側は積雪が消え難い。

自生地では観察路とその両側の3m幅で刈り取った所に雪が残っている。そして雪や風で最近倒されたようなオギ の上や、つる植物で倒伏した所にも多く残っている。
反対に大雨の後はいつも冠水している中央観察路と北観察路の交差近くの真ん中辺りには雪が無かった。木の周り などにもほとんど雪が見られなかったのは枝などにさえぎられて積雪量が少なかったのだろう。
19日の北観察路 20日の北観察路
上記2枚はいずれも公園側から北観察路を望む。左は19日PM12時40分、右は20日AM8時27分撮影だが観察路などの雪は 少しも変化してはいない。違うのは左隅のポスターの日時があるかないかだけ。
河川敷の原野では前から倒伏している所には雪は無く乾燥さえしていたのは不思議だったが、重なりにはかなりの 隙間があった。新しく倒れたような所はぺしゃんこで雪がたくさん残っていた。

今日は二十四節気の大寒(だいかん)で冬の最後の節気。厳しい寒さが続くが、自生地ではハンノキが開花の準備を はじめ、ノウルシをはじめとする早春の植物スプリングエフェメラルが芽を膨らましつつある。
ツグミ ノウルシ オオイヌノフグリ
冬鳥のツグミ もう芽を出したノウルシ 陽を受けて咲くオオイヌノフグリ
ハクセキレイ オキクムシ ホトケノザ
餌を求めて走り回るハクセキレイ 周囲の葉がなくなったお菊虫 冬でも見られるホトケノザ

大寒(だいかん):1月20日頃、大寒は寒の内で最も寒さが厳しい時。
第七十候 雪の下から春の使者蕗の薹が 顔を出す。第七十一候 寒さで沢の水も凍りつく。第七十二候 春の気配を感じた鶏が卵を産み始める。