二十四節気の立春に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
立春の暖かな日和にハンノキが花粉を飛ばし始めたようです
2013年2月4日(月)
立春の今日は文字通り春のような暖かさだった。朝雨戸を開けた時は空はどんよりと曇っていたが9時ころには青空が広がり無風も
手伝って体感温度は15℃以上だった。
草焼きが終わった自生地は黒っぽい無機質の世界が広がり、ドバトやムクドリの群れやツグミ、ハクセキレイなどが採餌に来ていた。
奥の南観察路では草焼きで一時はずした柵のロープの取り付けを行っていた。
志木街道の堤防上から自生地を俯瞰。黒褐色の部分が草焼きをした部分。周囲の少し明るい褐色帯は延焼を防ぐためあらかじめ
刈り取った部分。
今年で6回目の草焼きは延期された30日に、風もない絶好の日和に恵まれて無事終了した。
右の写真は公園側から北観察路を中心に自生地を遠望。遠景に昭和水門が見えるのは草焼きの終わった時点から5月頃までだけです。
サクラソウ自生地で春一番に花を咲かせる
ハンノキの雄花序は黄色い雄しべをのぞかせ花粉を飛ばし始めていた。早春の暖かい日に突如開花するといわれるので、一昨日の最高気温が20℃まで
上がったのが引き金かもしれない。風媒花だから当然だろうが、ハンノキの花粉症もあるようだ。
|
|
サラミのような雄花序が花粉で黄色ぽく見えます |
枝先に垂れのが雄花序で小さな上向きが雌花序 |
まだ焼野原で何も芽生えてはいないようだが目を凝らすとノウルシがボツボツと赤い芽を出し、ノカラマツが紅色の飴細工のような
芽をあちこちで出している。
石碑の近くではサクラソウの芽生えも見つけた。スイバ、ハナウド、ノカラマツなどの芽生えも見られた。もやったようなノビルの
細い葉の集まりやアマナの緑色の細い葉、ノカンゾウ、キンミズヒキも見られた。
上記写真のハナウドの芽出しをサクラソウと勘違いしましたので訂正し、タイトルも変更しました。2014年2月8日
立春(りっしゅん):2月4日頃、旧暦の頃の立春は春の初めであるばかりではなく、元旦とともに一年の初めだった。今年の2月4日は暖かだ
ったが、まだまだ寒い春が続き、春は名のみでも昔から人々は立春を迎えると寒さの中にも春の証を探ってきました。
み吉野は山もかすみて白雪の ふりにし里に春は来にけり藤原良経
は新古今集の巻頭歌です。