二十四節気の啓蟄に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ノウルシがはや黄色く色づいていました
2013年3月5日(火)
2013年3月5日は穏やかに晴れて、最高気温は13℃くらいになり、まさに啓蟄そのものだった。
E区のアカメヤナギの近くの南斜面でノウルシがはや黄色く色づいていた。明日からは急に暖かくなり4月下旬並みの暖かさになると
の予報なのでサクラソウ自生地の春は駆け足で進みそうだ。
昨年の今日は終日冷たい雨で、6日は4月下旬並みの気温になったものの長続きせず、昨年のサクラソウの開花は3月28日と
近年では最も遅かった。
ちなみに2011年は25日。2010年、2009年は14日だったのでそれに比べると14日も遅い開花だった。
そして去年は梅も桜も記録的な遅さで、熱海の梅園が3月中旬でまだ満開。河津桜はいつもは2月下旬から3月初めに満開なのに3月14日
になってようやく満開の有様だった。
ノウルシの花は黄色く色づいているところに小さな盃状のつぼが多く作られ、中に雄しべ、雌しべの花がつき杯状花序と言われる。
花弁のように見えるのは苞葉で、目立たない小さな花に虫を呼ぶための知恵のようだ。よく見ると精巧にできているので観察してみると面白い。
右のサクラソウは中央に花芽がつきかけているのか、これから成長する葉なのか微妙だ。
今年の田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の活動期間は4月2日(火)〜26日(金)に決定したようだが、こうした過去の記録は参考にさ
れたのだろうか。そしてまた活動期間が土日を敢えて避けているようなのは尋常ではない。
サクラソウ自生地周辺の木々も花芽を膨らませたり、若葉を伸ばし始めたりして春の準備に余念がない。
自生地内ではハナウドがB区の駐車場側に緑の塊を作り、ノビルは全域で、見た目はひ弱そうな葉をかたまって伸ばしている。
|
|
|
サトザクラ |
ハナウド |
ニワトコ |
|
|
|
ゴマギ |
ノビル |
ヤマグワ |
サトザクラはソメイヨシノに先駆けて公園の自生地寄りに花を咲かせ、ゴマギやニワトコは鴨川縁に面白い花を咲かせる。
最高気温が23℃まで上がった8日にはヒロハアマナもアマナも咲いたとの事で翌9日に行ってみた。
この日のさいたま市は予報では最高気温が26℃にまで上がったようでまるで真夏の暑さだった。アマナはアチコチで見られ、ヒロハ
アマナは株で花をつけていた。そしてノウルシは先端が黄色くなっているのが数多く見られるようになった。
啓蟄(けいちつ):3月6日頃、今年は5日。地中に潜んでいた虫がはい出してくるころと言われるが、自生地ではモンシロチョウが一羽
見られた。