二十四節気の春分に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

春分の日はアマナが全開でサクラソウも見られます

2013年3月20日(水)

東京のソメイヨシノの開花宣言はは3月16日、平年より10日、昨年よりも15日早かった。
田島ケ原サクラソウ自生地のサクラソウも同じ16日に開花、遅かった昨年より12日早く、一昨年より9日早い開花で、2010年、2009年 の14日よりは2日遅い開花だった。
16日に2花咲いたサクラソウは6花に増えて、薄日が射して穏やかな天候になった今日は見える範囲でも7〜8株が花を付け、多くの 花芽が蕾を膨らませていた。
16日に初咲きのサクラソウ 2花が6花に増えたサクラソウ
初咲きのサクラソウ 3月16日14時07分石碑前 4日で2花が6花に増えました 3月20日

アマナ群生
陽が出て気温も上がらないと開花しないアマナ達が、AM11時頃にはほとんど咲いていた。でも自生地の春一番を彩るヒロハアマナ は16日頃がピークで今日はもう群生は見られなかった。
アマナは普通6花被片だが、左の写真の円内は珍しい8花被片の花で対生する雄しべも8個ある

ヒロハアマナもアマナもユリ科の多年草。地下の鱗茎が甘くて食べられる事から甘菜。菜は食べられる植物につけられたといわ れるが、若葉も生食できるようだ。別名のムギグワイは麦のように葉が細く、鱗茎がクワイに似る事から。観賞用のチューリップと同じ Tulipa属にする 見解もあるが、花が小型で葉は線形、花茎に苞があって花粉の形態も違うので別属のAmana属にする考え方もある。
アマナは今が盛りで、自生地全域であちこちに白い群落を作っている。今年は大きい花が多く、花径5.5pくらいの花が見られる。 茎の下部につく長さ15〜25p、幅5〜10oの柔らかい2枚の葉は普通反対方向に伸びるが、渦を巻いたようになっている所が数か所あったのは不思議な感じ だった。
ヒロハアマナの株 葉が渦を巻いているアマナ
葉が広く中央脈が白いのが特徴のヒロハアマナ 風か雨の影響でしょうか面白い形のアマナの葉

賑わう自生地
気温が21℃くらいまで上がり、風もほとんどない春分の日の自生地は早くもカメラを持った人や熟年の夫婦がのんびり散歩する姿 も見られました。
黄色く色づいたノウルシ
レンギョウや雪柳が満開で、桜も1〜2分咲きの桜草公園は若い家族連れで賑わい、駐車場はほぼ満車の状況でした。

今年はケシ科のジロボウエンゴサクがアチコチで小さな株に花をつけている。シロバナタンポポは相変わらずB区の公園よりにた くさんの花を咲かせ、堤防にも大株が繁殖している。
ジロボウエンゴサク シロバナタンポポ
塊茎は漢方で鎮痛薬になるジロボウエンゴサク アルビノではなくれっきとした1品種。単為生殖する

春分(しゅんぶん):3月20日頃、春の彼岸の中日は暖かな1日だった。