二十四節気の夏至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ノジトラノオが見事な花穂をたわませています
2013年6月21日(金)
今年はノジトラノオが見事な花穂をたわませている。オカトラノオ属は雑種を作りやすいようで、イヌヌマトラノオをはじめ色々な
雑種が知られ、自生地も例外でなくほとんどが雑種のようだ。でも今年は花穂や裂片の形など外形的にはノジトラオそのものが多く見られる。
オトギリソウ科のトモエソウは2011年のさいたまカテゴリーで準絶滅危惧(NT)から絶滅危惧U類(VU)にランクアップされている。
山地ではシカの食害により、低地では園芸採取圧があり、減少傾向にあると考えられるとされている。
ノカラマツが全域で見られるが、そろそろ何となくだらしのないような雰囲気になってきました。ノカラマツは全国的には絶滅危惧U類
(VU)にランクアップされているが、埼玉カテゴリーでは1段階危険性が下がっています。確かに荒川河川敷では普通に見られ雑草化しているようです。
ヒルガオも全域で見られこの時期の花はしっとりとして美しい。ノカンゾウや自生地では珍しいヤブカンゾウも花をつけています。
トモエソウも含めいずれも一日花で、黒紫色のコカモメヅルも見られるようになりました。
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円内は雄しべの葯だけが目立つノカラマツの花 |
ヤブカンゾウは雄しべ雌しべが花弁化している |
昨年は前日の台風4号の影響でだいぶダメージを受けましたが、今年は乾燥化をまぬがれて植物たちは元気です。特に鴨川べりのサイカチ
は今年初めて実を付け、長い柄の先に20pくらいのよじれた豆果を揺らせています。
ノカンゾウの花筒はヤブカンゾウより細くて長く、自生地では紅色の強いベニカンゾウが多い。
夏至(げし):6月21日頃、今日は降るともないような雨が降り続き、終日灰色の雲が垂れ込める雨模様の一日。