二十四節気の小暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ゴマノハグサが花らしくない花をつけています
2013年7月7日(日)
昨7月6日に平年より15日早く関東甲信の2013年の梅雨明け宣言が出されて、今日は久し振りに青空が広がり真夏の太陽が照り付けました。
そんな中、「桜区再発見ウォーキングフェスタ」が行われ、Aコースの第1チェックポイントの田島ケ原サクラソウ自生地にも多くの人が訪れました。
ゴマノハグサ科は日本に27属約93種がある(世界文化生物大図鑑)といい、オオイヌノフグリ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼなど
ポピュラーな種が多いが、種としての
ゴマノハグサは
あまり知られていない。
でも環境省レッドリストの絶滅危惧U類(VU)にランクされており、2011年の埼玉カテゴリーでは絶滅危惧TA類(CR)で今回の調査
では確実な生育記録は報告されていないという。、
ゴマノハグサは茎の先端に長さ20〜40cmの総状花序を作り、やや密に花をつける。花冠はツボ形で先端は唇形状、淡黄緑色で長さ6〜7o。
雄しべ4本のうち2本が長い、へら状の仮雄蕊1、雌しべ1
第2回目の「ついたち観察会」は14名の参加で、第2自生地の方まで足を延ばし桜並木の外側のアレチウリの群生の葉の大きいのには
皆ビックリでした。
自生地でこのところオギの葉を畳んだ巣がよく見られますが、中に毒蜘蛛がいるので要注意。でもIさんがオギの葉の先端を引っ張ると
簡単にほどけて中のクモと卵が見られました。主はカバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)、樺色から黄色の色の美しいクモの意と言いますが、生まれるまで卵
を守った母蜘蛛は1回目の脱皮が済んだ子蜘蛛に食べられてしまうようです。
文化財保護課の地質調査が1日から始まり、ちょうど来合わせた渡辺さんに聞いてみると4日まで鴨川べりから桜草公園にかけてボーリ
ング調査をするとの事でした。
この日のために花開いてくれたようにタイミングよくアゼオトギリ(畦弟切)の花が見られました。
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アゼオトギリはオトギリソウ科の湿地に生える多年草。葉は明点が密にあり、縁には黒点が並び、裏面は白色を帯びる。花弁は長さ7o、
明点(線)、黒点(線)がある。雄しべは少ない。花柱は非常に短い。 絶滅危惧TB類(EN) |
小暑の自生地ではノカンゾウが全域で見られ、バアソブやハンゲショウそしてヤマノイモの花も見られるようになりました。
バアソブはキキョウ科、つる性の多年草。根は紡錘状でひげ根があり、全体が粉白色を帯びる。茎や葉は切ると乳液が出る。
鍾形の花冠は長さ2〜2.5p。ごく浅く5裂する。 絶滅危惧U類(VU)
ハンゲショウ(半夏生、半化粧)は別名カタシログサ(片白草)、ドクダミ科の多年草。埼玉カテゴリーでは絶滅危惧U類(VU)で、
2011年の調査では報告数が減っている。
ヤマノイモは別名ジネンジョ(自然薯)、つる性の多年草。葉腋に珠芽がつく。雌雄異株で雄花序は葉腋から直立し、雌花序は葉腋か
ら垂れ下がる。
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半夏生とも半化粧とも |
ヤマノイモの雌花序 |
ノカンゾウ、一名忘憂草 |
小暑(しょうしょ):7月7日頃、本格的な夏の入り口で、暑中見舞いはこの日から立秋(8月7日)の前日まで。