二十四節気の冬至に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
明るい青空と陽光がまぶしい冬至の朝でした
2013年12月22日(日)
真っ青な空が広がり今日からまた太陽が復活するという一陽来復の言葉がピッタリの朝で、サクラソウ自生地からは青い山並みに
連なった富士山がクッキリと遠望できた。
観察路の入り口等、主だった所には来年1月15日の草焼きのお知らせが貼られていた。
「草焼き」というのは聞き慣れない言葉だが、ダイオキシンなどを出す違法な野焼きとは区別する条文上の文言で、順法な野焼き
(阿蘇の野焼き等)と同義語だ。
自生地はいよいよ枯れ色が濃くなりオギが葉を落とし、茎も細くなって特別天然記念物の石碑も見えるようになり、冬景色の色あ
いが濃くなった。
前回まではお昼頃になると中央観察路の半分は色濃い影になっていたが、今日は影がまばらになり明るくなったのにビックリ。
何となく開放的になり右手にはうっすらと特別天然記念物の石碑も見られるようになった。
ノダイオウのロゼットが赤く色づき、アキノノゲシやユウガギクそしてフジバカマなどはほとんど種子を飛ばし終わり、総苞だけが
残って冬の陽に輝いていた。
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赤く色づいたノダイオウのロゼット |
冠毛が少し残っているフジバカマ |
ハンノキにはサラミ状の雄花序がたくさん
付いている。この雄花序は2月の初めころ自生地では一番早く開花し黄色い花粉を飛ばす。雄花序の付け根には小さな雌花序が付き、松かさ状の果穂
は長さ約1.5pだ。
よく見るとオオカマキリの卵のうがアチコチにつき、コカマキリもあった。ウマノスズクサの近くなのでお菊虫(ジャコウアゲハの蛹)
を探したがこれは一つも見つからなかった。
E区の古井戸のそばの
アカメヤナギ
はすっかり葉を落としている。。サクラソウの花の時期にようやく葉をつけ始め、若い葉が赤みを帯びるのが名の由来で、マルバヤナギの別名もある。
ヤナギ属で葉の展開後に花を付けるのはアカメヤナギだけで、花期は一番遅い。雌雄異株。
駐車場に戻ると日曜とあって同じような小型車と人が集まっていた。聞いてみるとスマート車の愛好家で、今日は20数台が集まっ
ているとのだった。
冬至(とうじ):2013年12月22日の冬至は天気晴朗なれども北風強しだったので、富士山も遠くの山並みもくっきり見えた。