田島ヶ原サクラソウ自生地の第7回目の草焼き

恒例となった草焼きは午前中ですべて終了しました

2014年1月15日(水)

恒例となった田島ケ原サクラソウ自生地の第7回の草焼き(野焼き)は予定通り1月15日に行われ、午後から南関東の平野部でも雪 になるかも知れないとの予報を受けて予定より早く8時45分にE区の鴨川寄りから点火された。
黒煙
第二次指定地の南側よりB区の草焼きを望む。桜並木のはるか遠方に炎が小さく見えますが、黒煙は数十倍です
このところの晴天続きでオギやヨシなどがカラカラに乾燥して風もほとんど無かったので絶好の草焼き日和となり、作業は順調に 進んだ。
1時間余りで第一次指定地が終わるスピード振りで、30分の休憩後第二次指定地も約1時間で終了し、田島ケ原サクラソウ自生地の 草焼きは午前中に無事全てを終了した。
草焼き(野焼き)はサクラソウ自生地や稲作農家にとっては欠くべからざる早春の行事だが、とにかく黒煙が上空高く舞い上がる のが難点で、この日も連絡済みだったにも拘わらず、パトカーと河川パトロールカーがやって来た。

草焼き 草焼き
蔓植物が多い所はくすぶりやすいようです ギャラリーの数も年々多くなっています

小さなネズミ
コナミの北浦和の3〜4歳児たちが去年に続いて見学に現れ、見学者たちの注目の的になったり、30分の休憩中に駐車場の植え込みと の石囲い沿いに小さなネズミが現れたりで、チョットした捕り物劇もあった。
カヤネズミだったらニュースにもなり、大騒ぎをしたが結局は逃げられてしまった。でも撮った写真をもとにネットで調べたら残念 ながらカヤネズミでは無さそうだった。
カヤネズミの特徴は体長5〜8p、尾長6〜8pで体重約10g。顔が丸い感じで口吻は短く、耳は小さくてほとんど毛に埋まり、尾の 先端が裸出しているという。
カヤネズミは名の如くヨシやオギなどのカヤに住む日本では一番小さなネズミ。冬は地中に穴を掘って過ごすが、この古穴などで サクラソウのポリネーターのトラマルハナバチの女王が越冬するので、カヤネズミがいる事はサクラソウにとっても必要条件だ。
近年自生地には猫が入り込みカヤネズミが居なくなったと思われていたのでもしそうだったら嬉しかったが・・・・。

草焼き前の中央観察路 草焼き後の中央観察路
草焼き前の中央観察路近辺 8時18分 草焼き後の中央観察路近辺 11時25分
昼間も気温は4℃くらいとの予報だったが、草焼き終了前後の体感温度はまさにその通りで震えるほどだった。でも午後遅くから も雪にはならなかった。
帰り際に特別天然記念物碑の近くをよく見るとノウルシが赤い芽を出していて、可哀想に火傷していました。

田島ヶ原サクラソウ自生地の草焼き年譜

日時タイトル
第1回2008(平成20)年1月15・16日 10年振りくらいの草焼きが行われました
第2回2009(平成21)年1月21日 自生地の住人は狸2匹と猫3匹でした
第3回2010(平成22)年1月20日 4月中旬の暖かさの中、草焼きが行われました
第4回2011(平成23)年1月19日 サクラソウ自生の草焼きは万全の態勢で行われました
第5回2012(平成24)年1月18日 自生地の草(野)焼きは無事終了しました
第6回2013(平成25)年1月30日 田島ケ原サクラソウ自生地の草焼きが終了