二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

草焼き後の自生地は年間で一番広く見えます

2014年1月20日(月)

A区を望む
久し振りに早く起きたが6時ではまだ外は真っ暗だった。
大寒の朝は氷点下の冷え込みになり、完全武装で自転車を走らせたが、露出している耳が非常に冷たかった。

日の出は冬至後も早まらず、さいたま市では1月12日の6時52分が一番遅い。その後ほんの少しづつ早まり、 今日2014年1月20日の大寒の日の出は6時49分で冬至に比べるとまだ1分くらい遅い。
日が長くなるのは日の入り時刻が遅くなるからで、今日は冬至より24分延びているようだ。
北寄りの堤防上からA区を望む。黒く見えるのはヨシなどが燃えた跡で、灰色部分は蔓植物が繁茂していた所。
B区を事務所側から望む 第2次指定地
B区を公園事務所側から望む 第2次指定地を芝生公園南側から望む
草焼き後のサクラソウ自生地は視界が開けて一年中で一番広く見える。
1920(大正9)年に天然記念物に指定された約3万3,900u(3.39ha)の第一次指定地と1927(昭和2)年に追加指定された8,700uの 第二次指定地をあわせ、1952(昭和27)年に特別天然記念物に指定された。両者を合わせた42,600uはおおよそ東京ドームの90%にあたる。
ちなみに1984(昭和59)年に開設された周囲の桜草公園は15万9,600uで東京ドームの3.4個分にあたる。

ハクセキレイ
草焼き(野焼き)後には小鳥たちが群れをなして採餌に訪れるが、熱で地中の虫たちが這い出てきているのだろうか。
今日もドバトとムクドリの群れが見られた。体の大きいドバトは数にも、ものを言わせ中心部のいい所で我が物顔に採餌していて 少しくらい人が近づいても逃げようとしない。ムクドリは時々集団で一斉に飛び立っては場所を変えていた。
ツグミやハクセキレイは単独だ。ツツーと走っては止まったり、尾を上下に振りながら移動している。ハクセキレイもあまり人は 怖がらず、今日はどんどん近づいてきたのにはびっくり。

オギなどの燃え残りの中を小さな鳥が忙しく走り回っている。望遠を効かせて追いかけると、余計に早くてナカナカ焦点が合わない。
パソコンに移してみると何も写っていないのが何枚もあったが、どうやらセキレイ科のタヒバリらしい。
タヒバリ タヒバリ
タヒバリ(田雲雀、Anthus spinoletta)はスズメ目セキレイ科の冬鳥で本州以南の各地で普通に見られる。上面がオリーブ褐色で 下面はくすんだ白色。顎線は黒くて太い。胸から脇に暗褐色の斑紋がある。胸の黒帯が特徴。他のセキレイ類とは異なり、尾を左右に振る。雌雄同色。
タヒバリ タヒバリ

大寒(だいかん):2014年1月20日の大寒は文字通り氷点下の気温だった。でも、堤防のギシギシなどのロゼットを見てもあまり霜が ついていなかった。乾燥続きで水分が不足しているからなのか不思議だった。