二十四節気の立春に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
立春は節分までとは打って変って真冬の寒さでした
2014年2月4日(火)
小ぬか雨の自生地は草焼き後の黒褐色が水分を含んで少し明るい茶褐色になっていた。
そんな中でノウルシはほぼ全域で赤い芽を伸ばし始め、中には緑色のものも見られた。
アマナやノカンゾウ、ノビルやハナウドそしてヨモギなどの芽出しや若い葉もアチコチで見られた。でも河川敷では一番見られた
ノカラマツがほとんど見られなかったのは不思議だった。
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春一番で自生地を彩るユリ科のアマナ |
4月中旬には大きな花序をつけるセリ科のハナウド |
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6月下旬頃から花を咲かせるユリ科のノカンゾウ |
早春に花をつけるナデシコ科のオランダミミナグサ |
オランダミミナグサはD区の一部で見られたが、ここには在来種の
ミミナグサもあったのに最近では見られなくなってしまったよう
です。
※ 上の4枚の写真とその右上のノウルシの写真はクリックすると花の時期の写真と解説が表示されます。
08年に記録を取り始めてからはずっと晴天続きで、2010年は前日の節分の日には雪だったものの春分の日は青空が広がった。
今年は節分までポカポカ陽気だったのに、春分に一転して真冬の寒さになる異常気象で、午後には一時雪模様になった。
そんな枯れ姿の中でも
ヒガンバナ
だけは緑の葉を一杯に広げて冬の陽を一身に享受している。
右の写真は鴨川べりの風景。すべてが枯れ色の中でヒガンバナが細長く肉厚の緑の葉を広げている。
右奥に見える昭和水門は
平成3年度に完成。鴨川の排水と洪水時に荒川からの逆流を防止する治水効果を持ち、さくらそう水門と下流の昭和水門を操作することにより、調節池
完成後もサクラソウ自生地の冠水頻度を以前と同じ割合にする。(荒川上流河川事務所HPより)の機能があるようです。
今日の寒い中ではドバトの群れが来ていたが、ムクドリの群れは見られなかった。朝は小ぬか雨だったのが次第に本格的になり東風
ならぬ冷たい北東の風が強くなって、一時間くらいで自生地を後にした。
春分(しゅんぶん):2014年2月4日の春分はまさに春は名のみの寒さだった。前日までが暖かかったので余計その感が強かった。でも
自生地では確実に色々な植物の芽出しが始まっている。今年の桜の開花予想は例年並みか少し早そうという。