二十四節気の穀雨に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
今年の穀雨はさくら草まつり'14と同日でした
2014年4月20日(日)
2014年4月20日の穀雨は薄日が漏れ、風もほとんどない絶好の祭り日和で、さくら草まつり'14は近所の子供たちや若い家族連れなど
老若男女で賑わった。
サクラソウ自生地はさしも隆盛を誇ったノウルシが下火になり始め、アマドコロが小さな花をつけ始めた。
昨年はすべてが記録的な早さで、チョウジソウが咲き、トダスゲも花穂を立て始めていたが今年はまだ気配もない。
その代り白花サクラソウが2株、それぞれが3〜4輪の花を咲かせている。
スイバが目立つようになったが、今年は少なかったサクラソウが観察路から見られるのは嬉しい。特にA区の中央観察路際、2本の
クヌギの手前辺りはノウルシが少なくよく鑑賞できる。
紅色が鮮やかで、裂片の間が広く、真ん中の白いリング(目)が細く目立たないのは遺伝的特徴で、変異の多いサクラソウの一例
毎年さいたま市役所で4月第3土曜、日曜の2日間にわたって行われるさくら草展などの頒布会や栽培相談が今年は浦和駅東西連絡通路
で行われた。
展示スペースなどは狭かったようだが、駅利用の乗降客の立ち寄りが多く、盛況だったようだ。
そんな中で嬉しいことに日本さくらそう品評会の受賞作品12作品中、私共田島ケ原サクラソウ自生地を守る会会員の本木健三さんが
第一位の埼玉県知事賞、小出初美さんが第三位の埼玉県議会議長賞を受賞した。
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知事賞に輝いた本木健三さんの金田の夕 |
議長賞に輝いた小出初美さんの天真爛漫 |
※上の2枚の写真はクリックすると大きくなります |
駐車場側から見た自生地。サクラソウのピンクがかすかに見えるが、よく見るとスイバの赤い穂が乱立している。上は従来の分類
ではユリ科だったアマドコロ。最近の遺伝子重視のAPG分類ではキジカクシ科とされる。
約50年の歴史があるさくら草まつりは4月第3週の土日に固定されて、温暖化の影響などで自生地のサクラソウの見頃とはずれてしま
っています。
でも、鉢植えのサクラソウは第3週頃が最盛期で、自生地の見ごろの第2週では早すぎるようです。イベントに参加の小学生も今の時期
でないと教えきれない先生の悩みがあるようです。
でも、でも、さくら草まつりと銘打つ以上、近県の人たちはこの日を見ごろと思って来られます。このような方々の期待を裏切らない
ためにはどうしたらいいのか、衆知を集めていく事が必要です。
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仮設の舞台では色々な演奏や踊りが行われた |
昔からの金魚すくい、射的などワクワクします |
穀雨(こくう):穀雨とは穀物の成長を助ける雨の事。「春雨降りて百穀を生化すればなり」(暦便覧)。穀雨の終わりごろに八十八夜
(5月2日)。今年の穀雨は去年の荒天とは打って変わって薄日が漏れる好天でした。