二十四節気の霜降に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ノコンギクが第2自生地で花を咲かせていました
2014年10月23日(木)
2014年の霜降は終日雨模様で自生地に着いた時には一旦止んだ雨も長くは続かず降ったり止んだりだった。気温も朝から
あまり上がらず11月下旬の肌寒さだった。
バス停付近から俯瞰した自生地は穂の白さに、枯れ始めたオギなどの葉の色が混じり始めていた。中に入るとツルマメなどが群生している倒伏地では
つる植物の葉が黄葉していた。
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枯れ色が混じり始めた10月23日の自生地 |
緑色に穂の白さの10月8日の自生地 |
第2指定地ではノコンギクが花を付けていた。やはり雨に打たれあまり勢いは無かったが、群生して花を咲かせていた。
ほとんどの図鑑に山野でごく普通に見られると書いてあるが、さいたま市の荒川河川敷ではほとんど見た事が無く、自生地
で見られるのは貴重だ。
ノコンギク(Aster microcephalus var. ovatus) キク科シオン属
学名は長らく
Aster ageratoides Turcz.subsp.ovatus(Franch.et Savat.)Kitam.が当てられていたが、現在では上記の学名が使われているという。
属名のAsterはラテン語で「星」の意味、花の形から名付けられた。和名のシオンは紫苑で紫の花の集まるところの意味のようだ。
花は直径2.5pで舌状花は白色から淡紫色で茎の先端に散房状に付く(上の写真)。
茎は直立して高さ50〜100p、
葉は互生し全体に短毛が密生する。総苞は長さ約4.5〜5oで総苞片はほぼ3列に並び、先が暗赤色を帯びる(右の写真)。
カナムグラは雄花序が
少なくなり、雌花序の紅い花が多く目についた。観察路など周囲にはウシハコベ、ヒメジョオン、ヨモギなどの花やコセンダングサの花と実も
多く見られた。
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カナムグラの雌花序 |
10月1日に植込み作業をしていたサクラソウ |
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種子の旅立ちが楽しみのコカモメヅル |
よく目につくヤブツルアズキの豆果 |
霜降(そうこう):秋が一段と深まり朝霜の見られる頃。今年の霜降は終日雨模様で気温が上がらず11月下旬の寒さだった。
自生地に着いた時は一旦雨は止んだが長くは続かず、ノコンギクもユウガギクもうつむき加減の花が多かった。