二十四節気の小寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
14日の草焼きの準備が始まっていました
2015年1月6日(火)
今年の小寒は朝と夜が文字通りの寒の入りで、昼間は一時3月下旬の暖かさになった。11頃突如突風が吹き始めると、急に
暖かくなり汗ばむほどだった。
朝は寒さを避けて入れた庭木に付いた蛹から羽化したらしいルリタテハがアルミサッシの溝にはまり込んでいた。
死んでしまったのかと思ったら翅を広げたので、リビングに連れて来てリンゴを薄く切って与えると、口吻を伸ばしアチコチつつき始めた。果たして
果液を吸えたのか心配だったが元気を取り戻したようだった。
自生地では14日の草焼きの準備が始まっていた。さくら草橋側から下っていくとA区で作業員がオギを刈り始めたところだ
った。中央観察路の柵沿いは既に6〜7メートルくらいの幅で刈り取られていた。
そのお蔭で今冬どうしても見つけられなかったお菊虫に出会えた。去年は自生地でもジャコウアゲハが多く飛び交ったのに
何故か越冬蛹が見られなかった。初めてで、まして帰り際だったので余計感激だった。
でもこのお菊虫は下を向いてお尻の部分だけでくっ付いていて、普通首をつっている糸が取れてしまったように見える。
右の写真は2014年4月26日に撮影したものだが、このように正面を向いて背中を支柱に付けているのが今まで見た全部の姿
なので、やはり何らかのアクシデントがあったのだろう
秋ヶ瀬緑道橋のたもとのセンダンや自生地のハンノキやクヌギそしてアカメヤナギや周辺のケヤキやサイカチの冬芽を観察
してみた。
ハンノキ:葉芽はワックスで覆って芽を守っている。(右上の写真)
クヌギ:冬芽は枝先に
1〜3個が付き、栗褐色で細長く灰白色の毛があり、芽鱗が多く5列に並ぶ。(左上の写真)
アカメヤナギ:冬芽は腹側(枝側)に芽鱗の合わせ目のすじがある。
センダン:冬芽は褐色でほぼ球形、灰色の星状毛が密生する。葉痕は大きくT字形で、維管束痕は3個。
ケヤキ:一年枝は細くジグザグに折れ曲がる。冬芽は長さ2〜4oの円錐状卵形で開出する。
サイカチ:冬芽は小さく縦に並び上の芽が刺になる。葉痕はハート形で維管束痕が3個
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アカメヤナギの冬芽 |
センダンの冬芽と葉痕 |
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ケヤキの冬芽 |
サイカチの冬芽と葉痕 |
第2次指定地のそばでブッシュから飛び出したモズが遠くの枝に止まって、またすぐに飛び去ってしまった、
帰り際にはツグミがオギの刈った後をアチコチ独特の走りで動き回っていた。何か茎に付いた虫など見つけていたのだろうか?
近づいてもすぐに飛び立つ気配は無かった。
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百舌の雄は過眼線が黒く背と尾が灰色 |
飛び跳ねるように歩いては胸をそらすツグミ |
小寒(しょうかん):寒の入りで今日から節分までの1ヶ月が一番寒い時期と言われるが、今年は日中一時汗ばむほどに気温
が上がり、午後には一時雨になって夜は北風が冷たく吹き抜けた。予報はこの先晴れ模様のようだが14日の草焼きまで晴天であって欲しい。