二十四節気の立春に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

アマナ、ミゾコウジュ、サクラソウの芽生えも

2015年2月4日(水)

2月4日の立春は空気こそ冷たかったが青空が広がり、風も無かったので日中には暖かくなった。でも北海道旭川などでは マイナス30度の最低気温を記録したようだ。
春一番でサクラソウ自生地を彩るアマナ が一枚だけの葉を伸ばし始め、ミゾコウジュが しわの多いロゼットを広げ、キンミズヒキ は新鮮な緑色の葉を出して、サクラソウも負けじと 小さな芽を出したのを見つけました。でも、全域で赤い芽をボツボツ出しているのは ノウルシ。ノカラマツとノカンゾウの芽生えを 見なかったのは見落とした可能性大です。
サクラソウ アマナ
チョット頼りないサクラソウの芽生え アマナは2本の葉の間に花茎を立てるが・・
ミゾコウジュ キンミズヒキ
準絶滅危惧(NT)のミゾコウジュ 早春から現れるキンミズヒキ

久し振りにジョウビタキに出会った。地方によっては「バカッチョ」と呼ばれるほど人を怖がらない鳥で、以前には自転車 のハンドルに飛んできたこともあったが、このところはまったく会えず今年初めてだった。
ジョウビタキ
ジョウビタキ(尉鶲)は全長約15cmのヒタキ科またはツグミ科の冬鳥。
雄は頭が銀白色、顔は黒色、腹は赤茶色で、名はこの雄の頭の白い事に由来する。雌は体が灰色味のある茶色で、出会った のは雌。翼に白斑があるのは雌雄共通の特徴だ。
ジョウビタキの尉は翁の意味で特に能では老翁を指す。ジョウビタキの頭を白髪に見て、ヒタキは「火焚」で、鳴き声が 火打石をたたく音に似る事から。
ヒタキ科もしくはツグミ科と分類説によって違うのは、ヒタキ類のように樹上から飛び立ち羽虫を空中捕食 したり、ツグミ類のように地上に降りることも多いからという。

ソメイヨシノの冬芽
ハンノキの雄花序
ハンノキの雄花序は黄色い花粉を出し始めていたが、今日発表された気象庁の2015年桜開花予想では東京の開花日は例年 並みの3月26日のようだ。
昨年の11月は全国的に気温が高くなったが、12月は厳しい冷え込みとなった。このため、休眠打破は順調に行われていると 考えられる。この先、西日本と東日本は、2月の前半は気温が平年より低い時期があるが、3月は概ね平年並みと予想される。このため、桜の 開花日は平年並みという。
ソメイヨシノの冬芽は長さ5〜8o、芽鱗は12〜16枚で軟毛が多いのが特徴というが、右の桜草公園のソメイヨシノの冬芽は まだ固そうだった。

中央観察路の柵の支柱のお菊虫は相変わらずの面白い形を見せている。鳥などに食べられず無事だったら、4月の終わり頃 にこれが羽化してジャコウアゲハになるのだから不思議だ。
E区の公園との境のユキヤナギは春一番で花を咲かせるが、蕾がかなり膨らんできた。そしてよく見るとカマキリの卵のう がたくさん付いていた。特にオオカマキリは4〜5個もあって出てくる赤ん坊カマキリの数を思うと恐ろしいほどだ。
お菊虫 オオカマキリ ハラビロカマキリ
お菊虫(ジャコウアゲハの幼虫) オオカマキリの卵のう ハラビロカマキリの卵のう
ユキヤナギ(雪柳) 、バラ科シモツケ属の落葉低木。別名コゴメバナ。
根元から叢生し上部では 弓状にしなる枝に、3月頃小さな白い花をいっぱいに咲かせる。公園などに多く植栽されているが、長瀞には川沿いに多く自生している。

立春(りっしゅん):日中は比較的暖かくなったが、北海道の旭川では−30℃の最低気温を記録したようで、まだまだ春とは 名のみの立春です。でも今日は気象庁が桜の開花予想を発表して春遠からじも感じられます。