二十四節気の大暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ジャコウアゲハが大量発生しそうな雰囲気です
2015年7月23日(木)
19日に関東甲信が平年より2日早く梅雨明けした後は4日続きの青空と灼熱の太陽の猛暑だった。
大暑の今日は未明からの雨で、一旦は止んだものの昼頃までは時折パラパラきていた。
いつものように昭和水門の脇から桜草公園に入ると旧志木街道の堤防が除草されていた。
ここは堤防が2重になっているので、距離で請け負う業者は必ずどちらかの堤防を刈り残す。
5月の定期除草では写真左手の白いガードレールの下の斜面を除草したので今朝除草している方が残されてしまった。堤防の
ノリ面は荒川河川事務所、平坦な所は桜草公園と管轄が分かれているのも問題を複雑にしている。
オニユリは古くは中国から渡来したとも言われ、人里近くで普通に見られる多年草。英名はタイガーリリー、天蓋百合の別名も
ある。オニユリやコオニユリは赤い花を好むアゲハに花粉を運んでもらうために下向きに花をつけ、雄しべ雌しべを長く伸びだし、葯は花粉を付け
易いようT字につく。但しオニユリは結実せず、珠芽で増える。花言葉は「華麗」「愉快」など。
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卵管の先に3個の卵が見えます |
使命を終えたジャコウアゲハ |
ウマノスズクサにジャコウアゲハの終齢幼虫がいた。そしてメスがぶら下がってジッとしていた。よく見ると卵を
3個出して葉に産み付けるばかりだ。
ざっとみても10匹の終齢に近い幼虫がいた。中には一枚の葉に2匹がシェアーハウスならぬシェアーリーフしている
のもいた。込み合っている象徴のような2匹だ。
とにかくこれだけいると
ウマノスズクサはボロボロで、今年も刮ハは期待すべくもなかった。
アゼオトギリ(畦弟切)は水湿地に見られるオトギリソウ科の多年草。下部から分枝し地上を這う。集散花序につく花は径1p
くらいで、5枚の花弁や苞葉、萼につく黒点(線)は肉眼ではナカナカ確認できないので拡大写真を載せてみた。環境省レッドリスト絶滅危惧TB類(EN)
アゼオトギリの葉は対生し、支脈はまばらで両側に3本づつあり、基部はわずかに茎を抱く。長さは15〜35oで
鈍頭。明点が密にあり、縁には黒点が並ぶ(左の横長の葉表の写真参照)。
裏面は白色を帯び葉脈が浮き出る(縦長の葉裏の写真参照)
バアソブやノカンゾウ、オトギリソウは終わりに近く、シロバナサクラタデやニガクサの花は盛りで、コバギボウシが花をつけ
始め、センニンソウ、キンミズヒキ、ノブドウの花も見られた。
今回は花はまだ1〜2で、名の由来の蕾が多く見られたコバギボウシは新しいAPG分類ではユリ科ではなくキジカクシ科
なので要注意だ。「石川の植物」によると花は一日花という。
シロバナサクラタデは雌雄異株だが、自生地では雄しべの長い雄株のみが見られる。
コミスジはタテハチョウ科の蝶。幼虫の食草はマメ科というが、鴨川べりでよく見るのはマメ科の草や木が多いからだろう。
ノブドウの花は同じブドウ科のヤブガラシの花によく似るが、花弁5、雄しべも5とヤブガラシより1つづつ多い。
大暑(たいしょ):大暑が23日で土用の丑の日が24日。今年は台風12号が大東島、沖縄方面にあって直接の影響ではないようだが
関東、東北でも時折スコールのような局地的な激しい雨があった。8月8日の立秋の前日までの酷暑の期間。