二十四節気の立春に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

自生地はヨシがまだそのまま残されています

2016年2月4日(木)

車両用標識
記念碑
自生地はまだ刈ったヨシがそのままになっていた。このままでは小さなサクラソウは芽を出すことができず心配だ。
右はさくら草橋交差点の車両用標識。さくら草公園への歩行者は直進すればすぐなのに、この標識に惑わされてしまう。でも実に不思議な事にこの標識の 設置年、設置者、管理者が不明だ。
立春の今日は空気は冷たいものの陽射しは暖かく、指先は冷たくても完全防寒の体は汗ばむようだった。昨日の節分は色々な所で 豆まきが行われたようだが個人の自宅ではほとんどその習慣が無くなったようで、ご近所からは「鬼はそと」の声は全く聞こえず、豆まきをしたのはウチ だけだった。これも時代の流れなのだろう。

サクラソウの芽生えは石碑近くで2〜3 確認できた。まだ錦乃原に比べると遅い。例年と比べると同じくらいだ。暖冬で早いかと思ったら桜の開花予想は例年通り3月26日という。そして満開は 通常その一週間後になるようだ。
ノウルシアマナの芽生えは相変わらず早い。
サクラソウ ノウルシ
サクラソウの芽生えはシワや毛が多い ノウルシの芽は紅さが鮮やかではない感じです

小鳥たちには今の季節が採餌に一番大変な時期なのだろう。自生地にもムクドリやドバトは群れできている。そして冬鳥のツグミなど も多い。
ツグミは秋には山林で群れをなして木の実を食べ、冬になるにつれて分散し、平地に降りてくる。開けた場所を好みピョンピョンと 飛び跳ねるように歩いては胸をそらして立ち止まるのが特徴。ミミズや昆虫、木の実を採食。
ツグミ コゲラ
黄白色の眉斑、胸の黒斑が特徴のツグミ コゲラは日本最小のキツツキ、背に白色の横斑
コゲラは全国の林に住む留鳥で、近年市街地への分布が広がっているという。決まったように樹木の下から上、幹から枝へと移動し ながら樹皮をつついて昆虫を探す。スズメよりは一回り大きい。

立春の自生地模様はさいたま市市民活動サポートセンター田島ケ原サクラソウ自生地を守る会のホームページ からもご覧いただけます。

立春(りっしゅん):二十四節気は言うまでも無く一年を24に分けてそれぞれの季節の特徴を表わしたものだ。節気の最初の日だけを さす場合と次の節気の前日までの約半月をさす場合がある。2016年で言うと今日2月4日だけを意味する場合と19日の雨水の前日までの期間を立春ともいう。 この期間中5日からはさっぽろ雪まつり、6日からはリオのカーニバル、8日からは春節で、雪まつりと春節が重なる札幌はホテルが超満員のようだ。  2016年2月26日作成