二十四節気の啓蟄に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

アマナとヒロハアマナが花開いていました

2016年3月5日(土)

アマナ
2016年3月5日の啓蟄は雲が多い空模様だったが、一昨日から急に気温が上がり、今日の最高気温は15℃で4月中旬の暖かさだったと いう。
アマナにハチ
啓蟄の今日はアマナにハバチ(?)が来ていた。アチコチで花粉を存分に食べてきたらしく全身黄色い花粉まみれになっていた。
公園側からB区の駐車場側を見ていくとなんと アマナが花開いていた。11時頃から青空が広がったのが幸いしたのだろう、自生地に居た13時頃までは暖かい陽射しに恵まれたので、駐車場側だけで なく、北観察路からもA区でもアチコチで咲いているのが見られた。
E区のヒロハアマナはさぞ見事だろ うと期待したが、大きな株は見られず点々と咲いている風景は遠い事もあり、それほどでもなかった。
そして残念だったのはどれもオギやヨシの枯葉が絡まっていて、草焼きができなかった弊害をこんなところでも感じた。
ヒロハアマナ ヒロハアマナ苞葉
ヒロハアマナの葉は中央に白線が入るのが特徴 ヒロハアマナの苞葉はアマナと違い普通は3本です

今日は補完地や第二自生地を回って最後に第一自生地に来たので、バス停からの自生地の俯瞰は最終になってしまったが、緑色が が感じられるようになった。
バス停付近より俯瞰した自生地
自生地は周辺部分に緑色が見えるようになったが、中央部分のオギやヨシの残骸がどう影響するか心配です
自生地ではノウルシが全域で赤い小さな芽から緑色、黄色い花をつけたものまで見られ、ノカンゾウの明るい緑、アマナの濃緑色の 群生そしてノカラマツの地を覆うような若葉の中から伸び出すのも見られた。
ノカンゾウ群生 フキノトウとノウルシ
ノカンゾウの群生の先はアマナとノウルシの群生 フキノトウがノウルシに包囲されているようです
早生のノウルシ ノジスミレ
もう黄色い花を咲かせた早生のノウルシ 自生地のノジスミレは水気が少なくいじけています

サクラソウの花芽
昨日、補完地の柵からはみ出したサクラソウを戻す作業をした。保護課のMさんを含めて6人での作業だったが、2時間くらいあれば 簡単に終わると思ったのが昼過ぎまでかかってしまった。
和気あいあいの作業で楽しかったが、逃げ出した株が予想外に多かったのは様々な事を考えさせられた。
単純で一番切実な疑問は補完地のサクラソウがこんなに元気なのに、何故自生地では減り続けるのだろうという事だ。
そして今後どうするかは色々な面から慎重に検討する必要がありそうだ。
今日はサクラソウの芽生えは多くみられたが、目を皿にして探しても花芽を付けたのは見つからなかった。でも不思議な事に昨日 は一株だけ多くの花芽をつけたチョー早生のサクラソウが見られた。

シムラニンジン ヒロハハナヤスリ
シムラニンジン ヒロハハナヤスリ
トウダイグサ群生
荒川河川敷の原野でもノカラマツやノウルシそしてノカンゾウの3種が圧倒的に多かったが、1時間余りの間にシムラニンジン、 ヒロハハナヤスリの芽生えも確認できた。
戻り際に大きなカントウタンポポの花につられて堤防のノリ面に入ると辺り一面トウダイグサが群生していた。去年初めて現出した 群生だが、今年も見事に展開している。
啓蟄の自生地模様はさいたま市市民活動サポートセンター田島ケ原サクラソウ自生地を守る会のホームページ からもご覧いただけます。

啓蟄(けいちつ):啓蟄にふさわしく花開いたアマナには花粉を体いっぱいに付けたハバチ(?)が休んでいました。一昨日から急に上が った最高気温は今日も15℃と4月中旬並みの暖かさでした。これからどんどん春めいて自生地も活気づいてきます。 2016年3月7日作成