二十四節気の小満に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
ミゾコウジュが元気で、株も花も多く見られます
2016年5月20日(金)
2016年5月20日小満のサクラソウ自生地は爽やかな緑の草地が広がっていた。
観察路の両側のオギが肩の高さくらいに育った初夏の雰囲気の中を進むと、鮮やかなレンリソウの花が見られ、そこここに
ハナムグラの白い小さな花の塊が見られた。
ミゾコウジュ、ハナムグラともさいたま市の荒川河川敷で普通に見られる。ミゾコウジュの生育地は残土置き場など簡単に
人の手で変えられるような所が多いので消長が激しいが、今年は多く見られる。
シソ科のミゾコウジュは準絶滅危惧(NT)、アカネ科のハナムグラは絶滅危惧U類(VU)。
左はマメ科のクララ。真ん中の円内は花のアップ、蝶の形にはとても見えない蝶形花だ。上はバラモンギクの直径5p以上
は特徴的な大きな痩果。明治10年頃に渡来したヨーロッパ原産の逸出帰化植物。
周囲の堤防の草刈りが行われていたが、二重の部分は内側の堤防が刈り残されていた。そのお蔭でかなり株が増えたクララ
はたくさんの花穂に面白い形の花を付けていた。
奥の堤防上にはバラモンギク別名キバナムギナデシコの独特の大きな丸い痩果が見られた。高さも1メートルくらいにはなり
遠くからでも確認できる。花もまだ咲いていた。
あれほど隆盛を極めたノウルシははや紅葉し、そろそろ終わりかけている。ノカラマツは全域で大きく伸び出し、花穂をつ
けていたがまだ花は見られなかった。
ウマノスズクサが蔓を伸ばし多くの葉をつけて、裏を見るとジャコウアゲハの卵が3個、5個と産み付けられていた。様々な
小鳥の鳴き声が聞こえたが、やはり多いのはオオヨシキリで、声も大きい。
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頭上に飛んできたウグイス科のオオヨシキリ |
埼玉カテゴリー絶滅危惧TB類(EN)のレンリソウ |
小満(しょうまん):「陽気盛んにして万物しだいに長じて満つる」という意味で、木々が若葉に覆われ、やや汗ばむような
季節。関東でも真夏日になることもあるという。