二十四節気の小暑に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
コガネグモの巣作りを観察できました
2016年7月7日(木)
7月は5日から8日まで長崎に滞在予定だったので、小暑には少し早い7月4日に訪ねた自生地ではコガネ
グモが巣作りを始めたところのようだった。
コガネグモ(黄金蜘蛛):もっとも知られているクモの一つで、メスの体長は約20ミリ。腹部に幅の広
い黄色と黒の縞模様があるのが特徴。オスは5分の1くらいで<茶色。ほぼ円形に近い30cmくらいの円網を作りその中心に
頭を下に向けて止まる。前と後ろそれぞれ2対の脚をX状に広げて「隠れ帯び」の上に置く。ナガコガネグモは腹部が細長く
細かい黒の横線模様が入り、全体に黄色ぽい。
その他、ウスバキトンボやコミスジそして外来種のアカボシゴマダラの赤みのない春型などが見られ
水量の少ない鴨川ではアオサギが来た時から1時間半以上全く同じ立ち位置で川面を見つめていた。
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ウスバキトンボ |
コミスジ |
ウスバキトンボは飛ぶ力が強く、アカトンボと間違われ易いが、ほとんど垂れ下がって止まる事や胸部側面
に黒色条が無い事で区別できる。
コミスジは前翅の上の白線に一か所切れ目が入るのが特徴。
晴天の自生地は黙っていても汗が噴き出してくる暑さで、やぶ蚊などが多かった。
オトギリソウや
ヤブカンゾウ、
ゴマノハグサ、
ヤマノイモ、ソクズの花が見られる様になり、
ノカンゾウ、
ハンゲショウ、
トモエソウも健在だ。
シオデは雄花ばかりが目につき、バアソブ、オニユリは多くの蕾を付けている。7日にはバアソブは開花
していると思うが、毎年オニユリはナカナカ開かない。7日には無理だろう。
ゴマノハグサの6ミリくらいの花は先端が浅く5裂し、4本の雄しべが見られる。ウマノスズクサの葉には
ジャコウアゲハの幼虫や卵が見られた。
APG分類でユリ科は多くの科に分散され、ヤブカンゾウなどのワスレグサ属はススキノ科に移されている。
一方ゴマノハグサ科も大所帯だったのが分割された結果、相対的にゴマノハグサが存在感を増しているのはなんとも皮肉だ。
ユリ科は、なんと、12の科に分割されました。しかも、その分割は科レベルに止まらず、目のレベルでも
5つに分割されます。ヤブカンゾウの仲間、ギボウシの仲間、ヤマラッキョウの仲間はキジカクシ目で、それぞれ、ヤブカンゾウ
の仲間はススキノキ科に併合、ギボウシの仲間はリュウゼツラン科と共にキジカクシ科を形成、ヤマラッキョウやネギの仲間
はヒガンバナ科と共にネギ科を形成しました。ここでキジカクシ科、ネギ科と紹介した科は、それぞれクサスギカズラ科、
ヒガンバナ科とされる 場合もあります。
一方でゴマノハグサ科は、周りの科に取り込まれながら6つの科
に分割されます。ゴマノハグサ科として残ったのは、フジウツギ科とハマジンチョウ科を取り込んだ ゴマノハグサ近縁の仲間
だけとなります。{以上野花の写真帳(http://hototogi.world.coocan.jp/hototogi2/)より}
ソクズはスイカズラ科の多年草で別名クサニワトコ。
ソクズの花は約4ミリ、花冠は深く5裂して開き、多くが密集して円形の平らな花序をつくる。花に蜜は
無く、ところどころにある黄色のつぼ型の腺体が蜜を分泌する。
左の写真ではまだ開いている花は少ない。
小暑(しょうしょ):今年は七夕と同じ7月7日。定気法では太陽黄経が105度。大暑までの15日間で最も
暑い時期。 2016年7月20日作成