二十四節気の立春に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
自生地にアリスイが現れ、時ならぬ賑わいでした
2017年2月4日(土)
バス停付近から俯瞰した自生地の右上には富士山が見られ青い山並みも遠望できました
2017年2月4日の立春は文字通りの春の到来で、お昼頃には3月中旬の気温になり汗ばむほどだった。
もう4週間以上も雨の無い自生地は何となく白っぽく感じられた。こんなに乾燥してサクラソウの生育に影響はないか心配したが、葉
が出る前なのではさほど支障はなさそうだ。
今の季節には珍しく自生地が賑わっていた。大きなカメラと三脚を抱えた鳥見の人達だ。
私が行ったのと入れ違いに引き上げてくる人たちも居たが、1時間以上経ってもまだ三脚を立てている人たちも居た。
どんな珍しい鳥がいるのか尋ねてみるとアリスイだという。名前だけは知っているが見た事はない。目を凝らすと小さな白い小鳥が
動いていたが、ナカナカレンズに捕らえられない。ようやく焦点を合わせたが、パソコンに移してみたらガッカリだった。
アリスイ(蟻吸):キツツキ科の、スズメより一回り大きい漂鳥。本州以南には冬鳥として林縁やヨシ原に飛来するという。キツツキ科で
も特殊で普通の鳥と同じように枝に横に止まり、巣は他のキツツキの古穴を利用し自分では作らないという。
埼玉カテゴリー 準絶滅危惧(NT)
自生地の主のようなAさんが錦乃原桜草園のサクラソウの写真を見て、悔しくて探したと晴れやかな顔で芽生えを教えてくれた。
アマナや
ノカラマツそして
ハナウドの芽生えはやはり北風を受け難い B区で見られる。
ノウルシだけは節分の赤鬼の角のような芽生えが全域で見られる。
時ならぬ鳥見の人達に驚いてかドバトなどの大群は見られなかったが、ツグミ、ジョウビタキ、モズなどは撮影対象になってくれた。
来る途中の鴻沼川では今年もオオバンが多く飛来していて、ヨシガモ、コガモも混じって、カイツブリやカワウは盛んに潜水を繰り
返していた。
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ツグミ |
ジョウビタキ |
モズ |
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ヨシガモ |
コガモ |
オオバン |
立春(りっしゅん):さいたま市の今日の日の出は06時40分で冬至の時より8分早く、日の入りは17時12分で40分遅くなっている。全体で
は冬至の時より48分昼間が長くなっている計算だ。 2017年2月6日作成