二十四節気の霜降に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
田島ケ原サクラソウ自生地は10年振りの冠水でした
2017年10月23日(月)
静岡県御前崎付近に上陸した台風21号は大型で、本体の襲来前から前線の雨が激しく各地で河川の氾濫、土砂災害が報じられていた。
10月23日未明にさいたま市付近を通過した台風は荒川調節池を10年ぶりに冠水させ、サクラソウ自生地を含む桜草公園を一面の湖に変え
させた。
10月23日14時25分の桜草公園芝生広場。午前中より徐々に水位が上がってきた
駐車場も水があふれ、中央観察路は完全に水没してとても中に入れる状態ではなかった。
終日さくら草橋の交差点の秋ヶ瀬公園方面、彩湖方面の入口は左右とも閉鎖されたままだったようだ。昭和水門脇から見るとすぐ下の辺
りから鴨川の水が第2駐車場にあふれ出ていた。
この洪水は田島ケ原サクラソウ自生地を冠水させる為にさくらそう水門を操作したものなのか、第一調節池全体の遊水機能なのか上流に
向かってみた。
堤防に上がるとすぐに浦和ゴルフ場が冠水しているのが見えた。10年前の台風9号の時と比べると水位は低いような感じがしたが、後で
聞くと9号の時より1メートル低かったようだ。
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冠水した浦和ゴルフ場のスタートコース |
秋ヶ瀬運動場も冠水していました |
羽根倉橋から自転車道迂回路を下っていくと、自動車教習所の手前から冠水していた。横堤に上がって河道の方に行ってみると、ゴルフ
場の辺りから濁った流れが慌ただしく渦を巻きながら流れていた。
まだ台風の余韻で強い風が吹き付けていたが、チョウたちは前々日くらいから雨風をよけて何も食べていないのだろう。吹き付ける風に
飛ばされそうになりながら、花の密に食らいついていた。
まさに渥美清の「ゆうべの台風どこにいたちょうちょ」だった。
霜降(そうこう):2017年10月23日の霜降は台風21号の影響で、荒川第一調節池が機能して文字通りの遊水池と化した。サクラソウ自生地
も冠水して、11月4日くらいまでは観察路が水浸しになったようだ。 2017年11月19日作成