二十四節気の立冬に見る田島ヶ原サクラソウ自生地

さくらそう水門の見学ができる事になりました

2017年11月7日(火)

2017年11月7日の立冬は抜けるような青空が広がり、太陽が暑いくらいに降り注ぎ、お昼頃には汗ばむほどだった。
10年振りの冠水はあったが、台風21号でさくらそう水門は操作されたのか、乾燥化に悩んでいるサクラソウ自生地の現状も話をしたくて 全く久し振りに荒川上流河川事務所西浦和出張所にお寄りしてみた。
荒川側さくらそう水門
アポ無しで行ったに拘らず所長の光部さんが応対してくれた。
2010年の改修工事の事後評価でサクラソウは着手時から2倍に増えていると書かれている事など抗議もしたかったが、その時点では間違い なかったので、抗議にもならなかった。いろいろ話をしているうちに15日の観察会の時にさくらそう水門の展望室を見学させてもらえる事になった。
さくらそう水門を望む
左上は荒川側から見たさくらそう水門。スッキリした感じですが最初はちょっと違和感がありました。右はサクラソウ自生地から見え るいつものさくらそう水門。
サクラソウ自生地の観察はほとんど見るべきものが無く、早々に切り上げてさくらそう水門に向かう。
考えてみれば、さくらそう水門の間近に行った事が無く、どう行くのかも定かではなかった。とにかく行ってみなければ何の話にもなら ない。
途中、鴨川の支流の橋からの眺めが10月23日の台風21号の時に見た光景とあまりに違うのに驚いた。
その時はなんでこんなものが流れの真ん中にあるのか不思議に思い写真を撮ったが、橋のすぐ下は台状になってそこにあった機械が上部 を出していただけだった。そして23日の写真をよく見ると桜草公園側は堤防を越えて溢水しているようだ。
23日の鴨川 立冬の鴨川
10月23日の鴨川支流の流れ 11月7日はこんなで自分でビックリ

観察路の両側のユウガギクは花は咲かせているもののさすがに元気が無く、冠水の後遺症が感じられた。オギの茎葉はかなり落ちて左右 の見通しが良くなっていた。ひとりセンニンソウだけは緑の葉を茂らせていたがアキノノゲシやフジバカマ、ノコンギクはほとんどが冠毛をつけ、キンミズヒ キは一部で花が見られたものの痩果は萼筒に包まれたヒッツキムシになっていた。
荒川側さくらそう水門
アキノノゲシ
今の季節には大きな網を張るジョロウグモもあまり見られなかったが、E区の周囲では桜の木のくぼみで産卵中?のメスや、卵のうや それを守っているかのように近くにへばり付いているのも見られた。卵のうに小さなオスが2匹見られるのは何なのだろう。
ノコンギク ヤブマメ ヤブツルアズキ
ノコンギク ヤブマメ ヤブツルアズキ
桜草公園の駐車場の真ん中の植え込みでは入り口近くのエノキの黄葉が見事で、奥の方のケヤキも黄葉が鮮やかだった。
黄葉したエノキ 黄葉したケヤキ
黄葉したエノキ 黄葉したケヤキ

立冬(りっとう):11日のさいたま市博物館の講座の下調べでさくらそう水門の開閉の有無などを知りたくて自生地に行く前に荒上西浦和 出張所をお訪ねした。瓢箪から駒で15日の観察会にさくらそう水門を見学できる事になり、さくらそう水門の下見もしてきた。  2017年11月26日作成