二十四節気の大寒に見る田島ヶ原サクラソウ自生地
17日の草焼きは無事終了、大寒にはオナガが現れました
2018年1月20日(土)
再開後11回目の草焼きは1月17日無事に予定通り行なわれた。定刻9時にE区より点火し、11時30分には第2自生地も全て終了した。
B区の草焼き。横に長く炎が広がっている
第9回2016年1月13日は周囲の刈り倒したカヤは燃えても、立ち枯れたカヤにはどうしても延焼せず、中断せざるを得なかった。全く無風
で、2〜3日前の雨も影響したのかもしれないが、初めての経験だった。
昨年に引き続き今回も埼大の学生さんが地上7〜80pのところからカヤを刈り倒してくれたようだ。
一部ギャラリーからは炎が高く上がらないと不満の声もあったようだが、炎が横に長く連なった様は壮観だった。飛散灰が少なくそし
て何より燃え残しが無かったのが良かった。
サクラソウへの影響は荒木先生の分析結果を待つより他ないが、多くのサクラソウがきれいに咲いてくれるのを祈るばかりだ。
1月20日は如何にも大寒らしいどんよりとした雲に覆われた朝だった。でも昼頃からは薄日が射し青空が次第に広がって小春日和になっ
た。
草焼きが終わったこの時期のサクラソウ自生地は視界が開けて一番広く見える。
E区の鴨川べりを歩いていると珍しくオナガが飛んできた。それも3羽、4羽と忙しく飛び来たって、飛び去って行く。焦って写そうとする
が木々の枝が邪魔だし少し遠すぎる。ようやく全身が見えるようになったが、とにかく素早くてシャッターチャンスがナカナカつかめなかった。
オナガ(尾長) 全長36pのスズメ目カラス科の留鳥。分布の中心は東北南部から関東・中部地方にかけてで、他の
地域ではほとんど見られない。尾が長く水色で頭は黒い。幼鳥は白が混じる。比較的大型でゆっくりと直線的に飛ぶ。鳴き声は姿に似あわない大きなだみ声で
ギューイ、ギューイ。ビリビリビリ。繁殖期以外は十数羽の群れをなす。雑食性。
この日の朝、全く小鳥たちが来ないと思っていた自宅のキカラスウリに穴が開いているのを見つけた。調べてみるとどうやらつがいの
ヒヨドリの仕業のようだった。この時期の餌は極端に不足する。自分たちが見つけたお宝は自分たちだけでこっそり消費するのが、生き残る為の知恵だったのだ。
彩湖側から入り、補完地に行くとはカヤがきれいに刈られていた。さくらそう水門の近くで鳥見の人が集まっていたので、ベニマシコを
撮るべく仲間に加わったが、今日も満足な写真は撮れなかった。
サクラソウ自生地ではすでにノウルシの芽生えが見られる。観察路に木質化した根っこが落ちていたが、それからさえも2つも芽が出て
いた。
|
|
草焼きが済んだサクラソウ自生地を俯瞰 |
かろうじて顔の赤いのが分かるベニマシコ |
大寒(だいかん): 小寒よりの寒中の中間が大寒。一番寒い時期にたがわず22日は10時頃より降り始めた雪が22時頃まで降り続いた。
いつもはボタン雪になるのにその気配すらなく粉雪が北西の風に舞った。積雪20pを超える大雪で23日は晴天だったにも拘らず雪が残る。 2018年1月23日作成